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クリアデカールTH+レーザーで自作デカール

クリアデカール用紙が新しくなりました

近日中に販売を開始します。旧商品のクリアデカールSG(SGはサイズグッド!の意味でした)がTH(thin=薄い)に変わりまして、値段もリーズナブルになって販売されます。レーザープリンターでデカールを印刷するメリットとかは、旧ブログで詳しく紹介しておりますので、割愛します。

THになって良くなった点は、トナーの定着性アップ。厚紙設定(まれに普通紙設定)で印刷すれば、剥げにくいレーザープリントデカールの出来上がり。それとコスト面。約30%コストダウンしました。また、薄さも市販業販デカールを印刷した時に近い薄いデカールができます。約0.01mm1ミクロンですね→10ミクロンでした!

レーザープリンター用です。MDプリンターでも印刷できますが、昇華印刷は対象外。もともと染みこむ材質ではありません。

THのデメリットは薄くなったことで、扱いにくくなったと感じる人もいること。それと、貼るのにコツがいることです。縁が浮かないように貼り方注意。ただし、段差にも馴染む柔軟さがあります。時代の流れはインクジェットなので、レーザープリンターで印刷解像度が飛躍的に上がっていくことはまずないとは思われますが、プリンターの性能が上がれば、印刷解像度も上がっていきます。用紙は準備万端です。

テストデータ配布

テストデータを用意しましたので、デカール用紙を買って、レーザープリンターもあるけどどっから始めようか?という方はまずはプリントして具合を掴んでもらえればと思います。

イラストレーターCSで保存。一緒にPDFファイルもありますので、イラストレーターがなくても印刷できます。

はがきサイズ用紙でそのまま印刷に使えるデータをアップロードしました。

※データ再配布禁止
※営利目的での再配布・販売禁止
※個人での利用に関しては制限ありません

テストデータ
testofcleardecalth.zip
zip ( 圧縮 ) ファイル 1.7 MB

ダウンロード

プリンターの設定

レーザープリンターを使うOS、プリンターメーカーによって画面が違いますが、用紙サイズ設定、解像度は高いもの、厚紙設定さえ間違えなければどれでも刷れます。古いレーザープリンターなどではドラムの温度が低いとドラムにトナーが貼り付くことがあります。厚紙などの設定にして温度を高めで使用して下さい。

MacOSXで話を進めますが、「用紙設定」と「プリンター」固有の設定画面があるので、探します。

用紙のサイズは、幅100mm x 縦148mmですが、該当するものがない場合は、カスタムサイズを登録します。

余白は4.23mmにしていますが、ここはプリンターによりけりです。0にはならないと思う。

後はプリンターの方の設定画面で、「厚紙」を指定すること。普通紙でも大丈夫なプリンターもありますが、厚紙で不具合がある場合に、選択するとよか。

刷れば出る!

上で配布しているデータ(PDFでも)を印刷すると、完成です。

レーザーなのでそれなりです。MDプリンターでは、ベタが得意な反面、横筋が入ること、中間色が苦手なことがありますが、レーザープリンターでは、ある程度の中間色が出せるのと、横筋は出ません。それなりですが、手元にあるブラザーのとエプソンのでも、エプソンのほうが綺麗に印刷できますので、機種による差が大きいと思われます。

1mも離れればジャギーもあんまりわかりませんけどね。
薄いグレーもなんとなく。この辺りでカルトグラフの印刷技術が飛び抜けていることに気がついて欲しい。
使い方はほかのデカールと同じ。余白をなるべく切り落とします。
ぺとっと。旧ブログでも紹介しましたが、白・淡色の上専用で、黒や濃色の上ではスケスケで存在がわからないくらい隠蔽力皆無。でも、薄黄緑など薄い色には有効ですね。縁が浮きがちだったので、マークセッターを「上」から塗りました。

一個忘れていました。もともと文書をスピーディーに印刷する用途のレーザープリンターだけあって、文字のにじみなく綺麗ですね。4ptくらいまでいけるのかも。