ハイキューパーツの公式ブログ「テクニカルガイド」

いざという時のための軸穴付ネオジム磁石

ネオジム磁石の弱点

プラモデルパーツの固定や脱着方法として浸透してきましたネオジム磁石ですが、思ったように磁石でパーツが保持できないということが多々あると思います。
磁石に対して保持したい部品の重量過多などが主な原因です。
磁石を大きくすれば解決できますが、大きな磁石を使用できるスペースがない場合、いっそ接着してしまったり、金属線を使って固定したほうが良い場合もあります。

軸穴付き磁石を使えば解決できる場合も

弊社で扱っているネオジム磁石より少し高価な磁石で、軸穴付きネオジム磁石というのがあります。文字通りネオジム磁石のドーナツ型のものです。模型用に小さなサイズを製造したもので、市販されているドーナツ型磁石よりかなり小さく、3ミリ直径〜6ミリ直径に1.2ミリの穴を開けています。強度的に3ミリが限界のようなので、現状の製法では3ミリ直径が最小サイズです。

3ミリの磁石を埋め込めるところでないと使えませんが、長いものや、重たいものなど、軸穴付きネオジム磁石を使えば、保持力がプラスされて解決されることが多々あります。

ブロックに磁石を埋め込み接着(高強度瞬間接着剤やエポキシボンドが最適)した状態。
磁石のN極S極が引き合う方向で設置すれば、ブロックがくっつきますが、磁石でくっついている方向ではなく、例えば上下左右に黒ブロックをスライドするとブロックは簡単に外れます。そこで・・・
青いブロックに穴をあけて、1ミリの金属軸を差し込み接着します。1ミリの金属軸が手に入りやすいのでおすすめです。1.2ミリは刺さりませんので、1.1mmがベストですが、手に入りにくいです。
軸穴が補強してくれるので、
赤矢印方向(スライド方向)に保持力が強くなる仕組みです。磁石で支えようとしても意外に重量があったり、面積不足で保持できないことがあります。その場合に軸穴付き磁石が有効です。

フレームアームズでの実施例

フレームアームズの穴は約3mmなので、3ミリの軸穴付きネオジム磁石が便利です。
今回は武器の方に軸を打ちました。
ガトリングガンなどの前後重量バランスが悪く、重たい武器もこの通り保持できます。普通の3ミリネオジム磁石だとポロッとするところです。
全箇所に軸穴付き磁石を使うとハイコストになりますので、必要な場所だけ軸穴付き磁石を使うと良いと思います。では。

昔のエントリーなのでリンクが古いままですが、フレームアームズの写真は以前のブログから流用しています。

2015年8月より為替の影響で価格改定
パッケージカード、入数が変更になります

製品名/型番/JANコード/定価(税別)

ネオジム磁石 丸型軸穴付3mm x 2mm(8個入)
MGN3020H
4582370708558
300

ネオジム磁石 丸型軸穴付4mm x 2mm(8個入)
MGN4020H
4582370708565
300

ネオジム磁石 丸型軸穴付5mm x 2mm(6個入)
MGN5020H
4582370708572
320

ネオジム磁石 丸型軸穴付6mm x 2mm(4個入)
MGN6020H
4582370708589
320