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WAVE Ma.K. 1/20 ラプター その3

溶接跡をつける

溶接跡の定番工作としてエポキシパテを細くして押し付けたり、伸ばしランナーを溶かしながらとかいろいろ方法はあるんですが、苦手なので十和田技研のプラスティック溶接用ヒートペンを使います。

使うコテによってはオーバースケール気味になりますが、まぁ、簡単な方がいいよね、たぶん。

溶かしすぎると溶接跡が付けにくいので、220度に設定。先に付いている90度に折れた交換用コテですが、パッケージがもうないので型番がわからないのですが、「1/35装甲溶接跡ビットA」です。先が細ければなんでもできますし、真鍮製なので先細りのを90度に曲げて、目立てヤスリなどで溝をつければ加工できます。

相変わらず下手っぴなんですが、こんな感じ。影色を入れると雰囲気がでる予定。

あとはパイピング

パイプ類はあとで塗装するため、いったん合うサイズを測った後は外しておきます。まずは左手からボディーにかけてのライン。

スプリング特殊サイズ1.3mmと、メタルパイプ・スプリング用黒い金属線 0.5mm x 5mです。スプリングは1.5mmでもいいし、金属線は中身が入ればなんでもいいと思います。

ポイントはここから。

初心者のころによくやりがちなのが、芯を入れずにスプリングだけで保持しようとすること。びよーんってただスプリングが生えているだけの工作になってしまいますので、芯になる針金を入れます。

あとでスプリングと針金の位置がばらばらにならないように、末端部を瞬間クリアパテなどで固定します。ほかのプラモデルで似た工作をするときも、ここで固定すればあとの作業が楽になりますので確実に固定します。

取り付けた図。この隙間はあとでシーリングして埋めますので気にしないでおきます。

メッシュチューブ

使うのはメッシュチューブ 約2.3mm。2.3mmですが、約なのでアバウトに計測すればだいたい2.5-6mmくらいです。キット付属のパーツの長さより少し長く切りだして使用。足のほうはそのままはまります。

胴体のほうは2.5mmで一度孔あけしけたんですが、あとでいれにくくなりそうなので3mmで開けました。同じくシーリングしますので多少の隙間は気にしないでおきます。

おなじく中に針金(画像はメタルパイプ・スプリング用黒い金属線 1.0mm x 10m)を入れて、末端を瞬間クリアパテで固定しておきます。

このメッシュチューブの素材はガラス繊維を織り込んだものです。極細のものは、バイクモデラーならおなじみのディテールアップ用品。

文字通りガラス繊維を編み込んだものですが、実車などで使われるメッシュホースの縮小スケール表現として最適なものです。内部保護や、主にはドレスアップ目的のものも多いですが、内部の膨張を防いだりする効果もあります。

この商品は特注品ではないですが、市販のシリコンワニス塗布されたガラスチューブに比べて塗装しやすい(染み込みやすい)ものを選んでいますので、模型用途に適しています。ちなみに個人で買うとたいていは100メートルから買うような業務用のものです。

完成

あとは塗装するだけですね。ラインはあとで別に塗装するので外しておきます。マルチプライマーとサフを吹いた後に溶きパテでひと加工ありますのでまた紹介します。