ハイキューパーツの公式ブログ「テクニカルガイド」

WAVE Ma.K. 1/20 ラプター その4

タミヤのラッカーパテで下地処理

サフェーサー(今回はタミヤの瓶サフを使用。家に買い置きがいっぱいあるので)で表面の段差をチェックしたら、タミヤのラッカーパテで、始めに汚れのディテールを入れてしまいます。

AFVでも昔からやっている人がいますが、短調になりやすい大きい面などを塗るのに手助けになってくれます。特に塗装でのウェザリングをしたときに明暗がついて、塗った感じが細かくなります。

あとでロートブラウンを塗るので、サフは薄くてもOK。ポリ関節にはサフをちゃんと吹いておきます。

タミヤのサフェーサーはエッチングパーツを使った時などに便利で、プライマー入りと明記されているとおり、レジンでもがっちり使えます。ただし、吹き方によってはざらついた感じになるので、強めのエア圧で3.5センチくらい近づけて濡肌くらいまで吹いてやると光沢も出せます。逆にざらついた感じにしたいときはちょっと離して、天気のいい日に塗るといいかも。

これですね。昔これでミニ四駆のボディーを盛ろうとして大失敗したことがあります。今は情報誌も多くていいですね。

ロックのグレージングパテ(緑色)とは違ってちょっと粗いです。通称銀パテ。なんでだかは知らないです。

筆でやるときっちり出来るんですが、筆が痛むので指に少しだけ取って擦り付けます。

全体にやっちゃだめだよ

よくこのパテを使うのは鋳造表現の時ですが、鋳造表現をするわけではないので、やったところとやっていないところがあったほうが見た目にはわかりやすいです。あくまで記号なので。

築地市場に行くと見れますが、ターレという簡易貨物車が走ってるんですが、長年使うと塗料が浮いてきたりちょっとでこぼこになったり、汚れがついたまま固着したりと天然ウェザリングが見れます。最近は電動なのでちょっと汚れがまた違いますが・・・。

装甲のフチに盛ります。ちょっとだけ。

足回りは重点的に。塗装の上にウェザリングすると後戻りするのが大変ですが、下地段階なら削ればOK。大胆に。

エンジンまわりは熱にやられたかな!?ってくらい盛り盛りで。広い面がある箇所は真ん中に施さずに、左右どちらかにやるとあとで味が出てくるような気もします。

手は特に大げさに。盛り過ぎたなーってところはあとで削ればOK。

下地はロートブラウン

いつもはクレオスのマホガニーなんですが、せっかくなのでガイアノーツのロートブラウンを試してみました。ミリタリーカラーシリーズですね。ドイツの迷彩セットに入っていた色ですが、最近単品販売されました。

いつもの通り三倍希釈。つや消しにしたかったのでつや消し添加剤を少し入れました。製品のままだと半ツヤです。

左がクレオスのマホガニー。真ん中ロートブラウン。右がオキサイドレッドサフです。オキサイドレッドサフは戦車の錆止め塗料を再現したもので、文字通り赤い感じ。これが下地でも良かったんですがまだやったことがないので見送りました。傷埋め効果はありますが、キズチェックには向かないので薄いグレーかサフでチェックしたほうが早いと思います。

背面パーツはまだ取り付けてませんが、あとで塗装できなくなるのでしっかり奥まで塗装しました。筆でもいいですが、時間はかかります。

取り付けていなかった背面カバーです。裏側があとから塗れないので取り付け前に塗装します。

チョコレート化しました。

後付のところにパテを塗ってなかったのと、寂しいところにパテを盛りなおしました。

この後、分解して塗り残した内容にロートブラウンで塗りつぶします。装甲の隙間からサフ色が見えたら興ざめなのでとにかく塗りつぶす。このロートブラウン、マホガニーで塗ると硬質感が出るので昔から気に入っています。

次は筆塗りを紹介します。