「なっちん」を災害対応メカに!
1/35のなっちんを作るのは今回で3体目です。組みやすく塗りやすいキットなので作っていて楽しいですね。
今回は「はたらくくるま」をテーマして、災害対応に役立つメカという位置づけで塗装とマーキングを施し、追加装備を3Dプリンター(光硬化型)で作りました。※基本的な工作部分は前回2体と変わりませんので細かな解説は紹介は省略いたします。
実際に存在する車をモチーフにしてあり、色や文字などで取り入れています。
- 胸の丸にライト&レンズを埋め込み
- ショベルとウインチ作成
- レスキューカラーのオレンジと、白・黒の3色塗装(※塗装編で紹介)
- レスキューデカール作成(※塗装編で紹介)
- 丸穴の塗装の代わりに2DDステッカー(※塗装編で紹介)
について順番に紹介していきます。
アスファルトがめくれた道路の作り方は、瀬川さんのジオラマの本(P237)に作り方が載っています。
胸のライト
なっちんの胸には、ちょうどよく丸いパーツがありますので、そのままの丸い形でくり抜いてライトパーツを埋め込みました。
実写風のパーツの出どころは、バルケッタのライト反射カップと、ライトレンズから。ライト反射カップは中サイズ6.7mm、ライトレンズは6.0mmを使います。
真ん中にまず1mmのドリル刃で穴を開けてから、大きなサイズのドリル刃で穴あけ。最終的にはリーマーを使って大きく広げました。穴を大きくしすぎるとパーツが奥に埋まってしまうので、デザインナイフで微調整が必要です。
本体を塗装した後に、ハイグレード模型用セメダインで接着します。
ショベルが見つからない
食玩やドール用のものでちょうど合うサイズのものが市販ですぐ手に入ればよかったのですが、なかなか見つからなかったので、Fusion360でデータを作って光硬化型の3Dプリンターでプリントしました。
ちなみに、なっちんの指定スケールである「1/35」でショベルを探してしまうと、人間合わせになるので小さすぎます。握る棒の部分が直径3mm、全長80mmくらいのものがちょうどよかったことを踏まえると、約1/12が良いサイズになります。1/10から1/12くらいのショベルだと市販品も手に入りそうです。
thingiverseなどで公開されているSTLデータでショベルがありますが、使用可能要件をよく確認の上で利用を推奨します。左下の「Creative Commons」に要件がアイコンで書いてあります。
ショベルは英語、スコップはオランダ語だそうです。諸説あるようですが、日本の地域によって認識が違うようですが、このブログでは英語に合わせているのでショベルとしています。(私の住む地域ではショベルは大きなもの、スコップは小さく、園芸などで使うものという認識です)。
ウインチ
ウインチの部品も同じくFusion360でデータを作り、3Dプリンター(光硬化型)でプリントしました。軸棒がくっついた状態でプリントしてしまうと、あとからワイヤーを巻き付けにくいので、差し込めるように左右で分割しています。真ん中のスペースに棒を差し込む構造です。
今回の見どころになるワイヤーに使ったのは、モデルカステンのソフトステンレスワイヤー0.45mmです。3mmのプラ棒に2周くらい巻きつけて、瞬間接着剤で固定しました。ワイヤーはかなり柔らかく、クセ付けも簡単ですが、巻き始めと終わりは固定しておいたほうが良さそうです。
ワイヤーのサイズは1/72の戦車のワイヤー置き換えくらいの太さ。切断面はほつれるので接着剤で固定が必要です。
次回は塗装編です。
使用キット
©moi72