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1/24「LBワークス R35 GT-R Ver.2」ニパ子ラッピング

ニパ子ラッピングGTR

大人気! GTRのリバティーウォークカスタム車プラキットプラモデル
アオシマ「LB★ワークス R35 GT-R Ver.2」を「あるてぃめっと!ニパ子デカール02A・B」を使ってオリジナルの痛車にラッピングします。

デカールの詳細はこちら
2018年11月中旬発売予定「あるてぃめっと!ニパ子デカール02A・B」

パネルラインの掘り込みにはラインスクライバーが大活躍

ボディのパネルラインは弊社の新商品「ラインスクライバー」で彫り込んで、深くシャープにしていきます。
ラインスクライバーの刃は曲面の彫り込みに役立ちます。

例えば給油口(キットのままの画像)

キットの状態でもスジボリがされていますが、ここをさらに彫り込んで別パーツ感を出すと完成度が増します。

ラインスクライバーで彫り込んで、捨てサフを吹いた状態

写真を撮った角度も影響していますが、深く彫り込むことで影が濃くなり別パーツ感のある給油口になりました。

ルーフの左右のラインも彫りなおすことでくっきり。
before

after

そのほか、窓枠やドアのパネルラインなど全面的にラインスクライバーで彫り込んでいます。”ワンパーツで成形されているプラモのパーツ” を ”複数のパーツから構成されている車のボディ” に見えるようにという工作です。

・ボディのパネルラインなど、実写では動かない部分は0.08mm幅のラインスクライバー
・給油口やドアのパネルラインなど、実写で動く部分は0.15mm幅のラインスクライバー
をそれぞれ使用しています。

リベットを埋め込み

特徴的なオーバーフェンダーのリベットは、リベットの頭の部分を切り飛ばし、販売検討中の「ブラインドリベット0.65mm(試作品)」に置き換えてみます。

キットの状態。リベットの頭が一体で成形されています。

ナイフと細めの彫刻刀を使いリベットを切除、ヤスリで平滑にします。

0.5mmのピンバイスを使いリベットのピンを埋めて接着するための穴を開けます。一部プラスチックが薄いところがあり、パーツが割れやすくなっているので慎重に作業します。後述しますが、ピン(0.5mm)よりすこし大きめの刃(0.55mmなど)で穴を開けておいたほうが良いです。使用したリベットの頭は直径0.65mm。


クリア塗料をオーバーコートした後に、リベットを接着していきます。
クリア吹きの量や回数に比例して、ピン穴がクリア塗料で狭まっているので、ピンバイスでリベットがちゃんと刺さるように穴を拡大調整します。この作業は特に慎重に行います。
力をかけすぎるとクリア層にヒビが入ることがあります。クリア塗料で穴が狭まることを前提に、あらかじめ少し大きめの穴を開けておいたほうが良いです。

接着は「ハイグレード模型用セメダイン」を使います。万が一接着剤がはみ出した場合は、硬化前に水に浸した綿棒で接着剤をぬぐい取ります。ゴシゴシこすると傷だらけになるので注意。

デカール貼り

今回のメインの作業。大判のデカール貼りです。
主役であるニパ子のイラストデカールはキャラクターモデルなどのコーションデカールと違い面積が大きいですが基本的な扱い方は同じです。
ただし、それを車の三次曲面やパネルラインを跨いだりするように貼るには少しだけコツがいります。

ポイント その1

デカールを台紙から浮かすのはお湯を使います。お湯を使うとデカールが柔らかくなり、曲面になじみやすくなります。
ただし温度が高すぎるとふにゃふにゃになりすぎて貼りづらくなります。今回は体感で40~50度くらいのお湯を使用しました。
温度が高すぎると台紙が煮えてしまいます。気泡が発生してシルバリングの原因になるので気を付けましょう。

ポイント その2

対象物にデカールフィクサーをたっぷり塗ることです。界面活性剤の効力でスルスルと滑るので細かい位置調整がしやすく、デカールを破いたりする事故を抑えることができます。

位置を決めたらデカールの中心から外側に向かって余分なデカールフィクサーを押し出すようにしながらデカールを曲面に密着させます。綿棒よりもガイアノーツ社のフィニッシュマスターを使用することをお勧めします。
曲面には逆に挿してコロコロ、パネルラインや凹部分には先端で押し込むようにデカールを沿わせていきます。

デカールフィクサーのノリ成分が、フィニッシュマスターの吸収性を阻害するので先端は小まめに交換すると良いでしょう。
(キムワイプなどで水分を絞り取れば再使用可能ですが、いったんノリが乾いてしまうと吸水性が下がります)

ポイント その3

凹凸が大きい箇所には、あらかじめデカールにカットを入れるのも有効な手段です。
例としてリアウィング。フレーム周辺の大きな凸形状部分がデカール貼りに影響しそうなのでカットする手順を説明します。


マスキングテープをデカールの上に貼り、デカールの柄のアウトラインを移し書きます。

移し書きをパーツに貼り、干渉箇所をナイフでカットします。

移し書きのカットに合わせてデカールをカットします。


干渉部分をカットしたデカールを実際に貼り付けた画像

デカール貼り付け後のクリアコートは6回前後。途中で埃などゴミが乗ってしまった場合は乾燥後に#3000の耐水ペーパーで磨いてゴミを落とします。
1回目はデカールのコート(荒吹き)、2回目はつや出し(一回目の吹きむらの修正)、3回目以降はしっかりクリアを吹きます。
4回目が終わった時点でいったん全体を#2000番で水研ぎしました。

使用パーツ一覧

・パネルラインの彫り込み
ラインスクライバーCS 0.08mm(1本入) [LSCS-008]販売価格: 2,200円(税別)
ラインスクライバーCS 0.15mm(1本入) [LSCS-015]販売価格: 2,200円(税別)

・デカール
「あるてぃめっと!ニパ子」水転写式デカール02 A(1枚入) [24NIPAKO-02A]販売価格:900円(税別)
「あるてぃめっと!ニパ子」水転写式デカール02 B(1枚入) [24NIPAKO-02B]販売価格:1,200円(税別)

・リベット
BLリベット(ブラインドリベット0.65mm)※販売予定

塗装レシピ

ホワイト
[G]レディッシュウォームホワイト

シートのレッド
[G]ブライトレッド

[G]=ガイアカラー

完成写真


1/24 リバティーウォーク
LB★ワークス R35 GT-R Ver.2

キット協力:青島文化教材社