シルバリングをなくしたい
いろんな個人サイトでも紹介されていると思いますが、手順を追ってシルバリングを治す方法を紹介します。
クリア塗装したあとには、ちょっと難しいかもしれないので、乾燥時間をよく取って、取り返しがつく辺りで気がつくのが肝です。
原因はいろいろある
シルバリングの原因は、主に考えられているのが
- 貼る面がざらついている(つや消し、半光沢の塗料の上など)
- デカールが古くてノリが死んでいる
- 水に浸けるときにノリが全部流れていった
テストピース
半ツヤ塗料が原因のサンプルを作りたくて、わざとざらついた塗装面に貼ってみたんですが、予想通りにはいかないもので、しっかり貼れてしまいました。
以下は貼って1日乾燥させた状態です。
上は新しいデカールなこともあって、しっかり貼れています。下は2年前の生産。デカールはやはりナマモノですね。この状態でクリアを塗装するとデカールは浮いたままになります=シルバリング。
こっちのほうが顕著ですね。これを修正していくわけです。
カッターで穴開ける
新品の刃が好ましいです。ツンツンするくらいでOK。余計な剥がれとかして欲しくないので、切れ味のいいやつで、穴を数カ所開けます。やっちゃいけないのが、ス~っとカットすること。一本ならいいんですが、筋が交わるとクリアニス層が剥がれて大変です。
使うのがマークセッター。ソフターでもできないことはないですが、デカール面が傷んでいるので溶けっちゃったりします。危険。
これを上から塗ります。そして、まだ中に空気があるところは、さっきと同じようにカッターでつつきます。
あとでクリアを塗装すれば多少の傷は目立たないので入念に。蛍光灯などの光を真上から当てると反射がわかりやすいです。
ちょっと密着したであろう4−5分後にフィニッシュマスターまたは繊維の出にくい綿棒でコロコロします。あまりいじくっているとデカールが歪んだりするので適度に。
(筆で密着させるとダメージが少なくていいそうです)
こっちもですね。同じように穴あけて、中にマークセッターを流し込みます。マークセッターは使う前によく振るといいと思うのです。
「密着ッ!」
こっちもやりますね。
美味しくできました
一晩乾燥させまして、修正終わりました。
完全乾燥状態でこのとおり。
こっちもばっちり。
ここまで来ればクリアを塗装してもOKです。私は2枚ほど溶かしてしまいましたが、まずは砂吹き。少しずつクリアを塗装してデカールを溶かさないように。切れ目が入っていることでかなりデカールはデリケートになっています。
それと、補修途中はよく乾燥させないと状態がわからないので、しっかり乾燥。しっかり待機。大事です。
一部加筆・訂正しました
2022/7/28