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迷彩塗装用の色の調色テクニック

※本稿で紹介する迷彩塗装、また弊社の迷彩塗装用製品は、本来の「撹乱・隠蔽」を目的とした迷彩ではなく、象徴的なデザインとしての「迷彩塗装」を目指しています。衣服に見られる迷彩模様のように、デザイン性を重視した表現のため、ミリタリーモデルなどのリアルな再現を求める作品には適していません。

最近では、市販の塗料の色の種類が増え、瓶の塗料をそのまま組み合わせるだけでも、迷彩塗装に適した仕上がりが得られることが多くなっています。それでも、思い描く色が見つからなかったり、1色を基調に明暗をつけたい場合など、どのくらい色を混ぜればいいのか悩むこともあるかと思います。まずは、簡単な明暗の付け方からいくつか試した結果をまとめましたので、参考にしてみてください。この2色をベースにして色相を変えていくと色の違和感の少ない迷彩塗装ができます。

塗料はいずれもガイアカラーを使用しています。

瓶の塗料のままで使える組み合わせについては付属の説明書で解説しています。

スプリンター迷彩ヘックス迷彩クラウド迷彩ドット迷彩

グレーを混ぜるが基本

まずは、使いたいメインの色を選び、その色を使って3色作ります。クラウド迷彩は3色基本としていますが、2色の場合でも考え方は同じです。

黒を混ぜても良いですが、白も混ぜて彩度を落としたいので、予め混ざっているニュートラルグレーが定量的に扱いやすく、適しています。定量的な調色ができるように、塗料はよく混ぜましょう。

  • 1色目 明るい色 メインカラー 10:ニュートラルグレー1 3
  • 2色目 メインカラー(今回は瓶の塗料のまま)
  • 3色目 暗い色 メインカラー 10 : ニュートラルグレー 5 3

の割合で色を作ります。

塗装の順序は上の画像の左側の手順を参考に、薄い色から順番に塗装していきます。

2色で塗装したい場合は、メイン+明るい色

コバルトブルーの場合


ブライトレッドでの調色・塗装例


パープルヴァイオレットでの調色・塗装例


タンでの調色・塗装例