ハイキューパーツの公式ブログ「テクニカルガイド」

1/20 ウィーゴ 工具カラー FCボルト埋め込み下準備編

FCボルトのリリースに合わせて、このパーツを使いやすいパワーアーム付きのメカトロウィーゴを製作しました。
今回のテーマは電動工具っぽいカスタマイズです。手持ちの電動工具に色も寄せて、緑とゴム風の半つやな黒に塗装しています。

1/20のウィーゴってどんなキット?

程よい大きさで、最低限の工作で塗装に入れる良いキット。今回の製作で9体目です。

太ももと肩にある勾玉型のパーツは、接着して合わせ目を消すと見映えが増します。ただし、端面の接着部分が露出するため、硬めのパテで補強ちするなどの丁寧な処理が必要です。→端面の接着についてはWIP2で紹介いたします。

FCボルトはどこに使う?

「メカトロウィーゴ ぱわーあーむ」はその名の通り、腕のパーツが大型重機のような形に変更されています。追加パーツには、締結ネジの頭のようなディテールが各所にありますので、すべて削り取ってFCボルトに置き換えました。FCボルトは塗装せず、素材感の違いを出しています。

※実際の作業では、塗装が終わった後にFCボルトを埋め込みます。

FCボルトの下準備 腕

FCボルト1.0mmを使います。足のピンの直径と同じ直径のドリル刃を使って開口して、塗装後に埋め込みます。塗装後には塗料分の厚みで穴が小さくなるため、0.55mm〜0.6mmくらいを目指して開けておきます。

0.5mmのピン径に対して0.4mmの刃で開けて、ぴったりサイズにすると接着剤不要で固定ができますが、樹脂に余計な応力がかかるため、割れることがあります(特にスミ入れをする場合は顕著です)。必ず少し大きめに開けてのりしろを作り、接着剤を存在させるのがコツです。

左が未加工パーツです。もともと締結用の何かのネジっぽいティテールがあるので、その部分に植えるように置き換えていきます。

塗装後に埋め込み接着します。接着にはセメダイン「ハイグレード模型用」を推奨。前述ののりしろを作っておけば、強固に接着できます。もっと強固に固定したい場合はエポキシクリア接着剤が次点ですが、経年で黄変が避けられないため、前者が推奨です。

FCボルトの下準備 前側

ヘッドライトの下に、銘板風の飛び出しがあります。その両端にある丸い突起も、FCボルト1.0mmに置き換えます。元からある突起を残すと、FCボルトの下面に突起が見えて見映えが良くないので、平らに削り落としました。

中心がわからなくならないように罫書き針などで印をつけておくと、穴あけの工程で困りません。

取付用の0.7mmの穴を開けました。この穴がセンターからズレていると、格好が悪くなります。

仮で取り付けました。FCボルトの元になったキャップボルトは、現実では銘板などにも使われる意匠性が高いネジのため、よく似合います。

周囲のツヤとの差が出て、金属感が際立っています。

FCボルトの下準備 肩の新造パーツ

肩にあるカバーは、新しく3Dプリンターで作りました。元は半球に近いパーツが付いています。半球に定間隔で穴を開けていくのは大変なので、3DCADで描画して、FCボルト1.5mmに合わせてデザインしています。

FCボルト1.5mmを使うので、データ上でも予め1.1mmの穴を開けてあります。

こちらもFCボルト1.5mm。フランジ継手のイメージです。

©MODERHYTHM/Kazushi Kobayashi

ハセガワ 20 メカトロウィーゴ No.04 ぱわーあーむ “みかんだいふく”