20ウィーゴはここが大事
肩と太ももにある特徴的な勾玉型パーツです。
ウィーゴのキットに限らないのですが、端面に合わせ目が来る場所は丁寧に処理をしておかないと、塗装した後に目立ってしまって後悔することがあります。
左の画像は、流し込み系接着剤で両パーツを接着、固定してラッカーパテで表面を埋めたのですが、端面の溝が目立ってしまっているところです。
補修のために瞬間接着剤を盛りました。
こちらも目立つので瞬間接着剤を盛ってから削ります。
再度ヤスリがけをし、修正部以外にも掛け直しました。
修正後。ウィーゴ以外でも割と見かける構造です。端面にラッカーパテを盛ると崩れてくる事が多いので、接着面積が少なくても強度が保てる瞬間接着剤がベターです。
押し出しピンの丸を消す
射出成形品で避けられない押し出しピンの痕を消します。結構な労力がかかるため、組み立て後に稼働させないときは見えなくなる場所は無視します(写真左側のピン痕など)。
丸い凹みにホルツの筆ぬりパテを塗りました。
最近使っている実車用の速乾ラッカーパテです。乾燥が速く、硬くなり使い勝手が良いのですが、付属の筆では模型用途には大きすぎて塗る量が過剰です。爪楊枝などで少し取ってから塗りつけます。
使った道具です。400番から800番まで紙やすりを掛けます。一番右は紙やすりを挟んで作業するのに便利なDCロックピンセットです。
補修1 スジボリのはみ出し
塗り分け線をクリアにするのと、このラインで素材が変わっている感じを出したかったので、ラインスクライバーで彫り込みを入れましたが、
刃が反れて変な傷が入ってしまいました。
前述のホルツの筆ぬりパテを塗って埋めて補修します。塗りすぎると削るのが大変なので爪楊枝でちょっとだけ塗りつけます。
塗装すると更に目立たなくなりました。
補修2 マスキング塗装の漏れ
マスキングのはみ出しの補修です。
塗装のセオリー的には「マスキングをしたらクリアを吹いておく」ですが、今回はクリアを吹いていませんでした。
クリア層が色と色の間にあればクッションの役割をしてくれるので、あとでコンパウンドを使って修正したいときに下の色を削ってしまうことがないという仕組みです。
修正しやすい反面、塗膜が厚くなりやすいので相反する関係です
フィニッシュマスターの先端にコンパウンドを付けて黒塗装を削りましたが、やはり下の緑も削ってしまいました。
今度は黒塗装部分をマスキングして、緑を薄く塗装します。
©MODERHYTHM/Kazushi Kobayashi
ハセガワ 20 メカトロウィーゴ No.04 ぱわーあーむ “みかんだいふく”