目次
ディテールアップ
丸穴ディテールを貫通
ブースターパック002の外装パーツHにある、凹丸ディテールはドリル(0.8mm)で穴を貫通し、面取りビットWCで面取りしました。
※面取りビットWCは1.0~5.5mm対応のツールです。今回0.8mmのドリルで開けた穴に使用していますが、1.0mm以下の穴に使用した場合、面取りできない場合があります。サイズによっては、ビットを押し付け気味にして使用する必要があります。
胴体側面のパーツも同様に、0.8mmのドリルで穴あけ後、面取りしました。
なお、穴あけ前には必ずパーツの裏を確認し、ドリルの刃が干渉しそうな部分はナイフや彫刻刀で切除しておきましょう。
穴あけ中にドリルの刃がズレて、穴が曲がるのを防ぐためです。
胴体の腹部分のパーツも同様に。
蓄光シールを貼る位置を凹ませる
蓄光シールを、装甲にただ貼っただけだと、シールの厚み分装甲から凸形状に浮いてしまいます。厚みが約0.15mmありますので、目立つ部分だとスケール感を損ねてます。蓄光シールを装甲表面より凹んだ位置に貼るために加工します。
画像1:加工前
少し角度が付いた画像だと、蓄光シールの凸感が悪目立ちしています。
画像2:加工後
凹んだ位置にシールを貼ると、とても自然に見えます。
加工方法を解説
蓄光シールの周囲を囲うように、スジボリ用ガイドテープ ハード6ミリを貼ります。
蓄光シールを剥がし、ガイドテープに沿ってラインスクライバーでスジ彫りをします。
画像はスジ彫り後、ガイドテープを剥がした状態です。
スジ彫りしたラインに沿ってゴッドハンドのビットブレード(1.0mm)で凹みを彫りました。
撮影用に、ガイドテープを剥がしてからビットブレードで彫ったのですが、少し手元が狂ってズレてしまいました。ガイドテープを剥がさずに彫った方が綺麗に彫れます。
同じように、肩の付け根の部分も加工しました。
スジボリガイドテープを面に貼る場合は接着力の高い6mm幅のモノを使用するのがおすすめです。3mmのよりしっかり貼れ、彫り作業時に力がかかってもズレにくいです。
加工前
加工後
露出する接続軸を隠す
ブースターパック002の外装パーツFは一軸接続で可動しますが、軸の先端が貫通する作りです。
この部分は、塗装後の組み立て時に「塗膜が剥げそう」&「動かすと塗膜が割れそう」なので、予防も兼ねてディテールアップ加工します。
軸の先端1.0mmを切り落とします。
切り落とした軸の先端を、軸穴に埋め込んで、その上にGLEP-05の3.0mmを貼り付けます。
GLEPの厚み分(0.3mm)低い位置に軸を埋め込むとGLEPを貼り付けたときに自然な仕上がりになります。その分、軸をもう少し短く加工しておきます。
組み立てると画像の様になります。軸穴は、面取りビットWCで面取り済みです。
スジボリの追加
ブースターパック002の外装パーツJは1パーツで成形された、スクリューのような形状のパーツです。
内側のスクリューの羽根の部分と、外周のカバーの部分を別の色で塗り分けたいので、境目の部分をラインスクライバーCS(0.08mm)でスジ彫りします。
また、覗き込んだ時に内側のパーティングラインが気になるため、ラインスクライバーの背部分でキサゲ掛けを行い処理しました。
加工後の画像です。パーティングラインは目立たなくなり、彫ったスジも確認できます。
肩装甲の内側のダクトは、暗色で塗り分けたいので、この部分もラインスクライバーCS(0.08mm)でスジ彫りしました。
塗り分け箇所の色の境目となる部分をあらかじめスジ彫りし、基本塗装後にエナメル塗料でスミ入れすると、見た目も引き締まり、別パーツ感も強調されるのでオススメの作業です。
スラスターを金属パーツに置換する
背中の大型スラスターは、キットのパーツが凝った作りでとても出来がいいのですが、樹脂製のためどうしてもフチの部分が厚い形状をしています。
このスラスターを、弊社のSTDスラスター ノーマル(14mm)に置き換えました。金属製でフチの薄く、よりシャープな印象に仕上げます。
キットのスラスターと、STDスラスターとではピンの位置が逆のため、そのままでは取り付けができません。
STDスラスターが取り付けられるように加工を施します。
加工方法は簡単。基部パーツの軸と、STDスラスターのインナーの軸をそれぞれ1.2mmくらい残してカットするだけです。
STDスラスターのアウターパーツの軸穴に、STDスラスターのインナーと、基部パーツをそれぞれ差し込んで接着できるようにしました。
ディテールアップ編は以上です。次回は迷彩塗装編です。
使用キット
ヘキサギア
・飛行ユニット ウッドペッカー
・ブースターパック002
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