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フレームアームズ・ミキシング「鐘馗」その2「ガレージキット編」

ガレージキットで鐘馗を強化!

鍾馗の装備品充実を目的として、メインフレームだけの状態の「鐘馗(ショウキ)」に、以前WF(ワンダーフェスティバル)で入手した、ディーラー「地獄工場」汎用のガレージキットを組み込みます。

背中に「シールドレドーム」と「ジェットエンジン」、長い武器は「改良型電磁投射砲」

一般にガレージキットというものはウレタンレジンキャスト製ですが、このガレージキットも同様です。いわゆる「業者抜き」と呼ばれる専門の複製会社で製造されたもので、大きな気泡や型ズレは存在しない良い状態だったため、簡単に組み立てられました。合いなどが悪い場合は、仮組みの段階で補正が必要です。プラモデルよりも仮組みが重要で、仕上がりを大きく左右します。

ガレージキットの組み立て方は基本的にプラモデルと同じです。ゲートとパーティングラインがあるので、プラモデルと同じようにデザインナイフと紙やすりで丁寧に形を整えてから仮組みします。スナップフィットのプラモデルとは違いパーツを組み合わせただけでは固定されないため、必要箇所にドリルで穴を開けて、強度補強と部品の固定のために真鍮線などを追加する必要があります。

ガレージキットを作るうえでよく話題に上がる離型剤・離型材落としについては、表面処理の過程で全面をヤスリ掛けするため特に作業をしていません。また、塗装の下地にはプライマー入りのサーフェイサーを使っています。


ガレージキットの組み立て方については、出版社によるムックのほか、愛好家によるwebサイトなどが参考になります。

ガレージキットの簡単な作り方(外部リンク)

歪んだパーツの補正

「改良型電磁投射砲」の延長バレルパーツは、歪んでしまっているので補正します。熱湯に浸けてレジンを柔らかくすることで修正ができるか試してみましたが、うまくいかなかったので違う方法で修正します。

薄くて板状のレジンパーツが歪みやすい

厚み1mmのプラ板に瞬間接着剤を塗り、バレルパーツの歪んでいる面を押し付けるように接着して補正します。

平面を基準にできるように、平らな場所で作業します

接着剤が乾燥したら余分な部分を削り落として完成です。少し歪みが残ってしまいましたが、完全に歪みを取るにはもっと大掛かりな作業が必要なので今回はこれでOKとします。

上が補正後、下が補正前

組み立て時に注意すること

ガレージキット(ウレタンレジンキット)は一般的なスチロール樹脂用の接着剤では接着できないため、瞬間接着剤を使って各パーツを接着します。より強度が必要な場合はエポキシ接着剤も使用しますが、瞬間接着剤の性能が良くなってきているのとあとでバラす必要があることも考慮すると、瞬間接着剤が適切です。

下の画像の様に、塗装したパーツを接着する場合は接着箇所の塗膜をヤスリ等で削り落としておくことが重要です。塗膜の上から接着した場合は、接着強度が弱く、塗膜(塗料)ごと剥がれてしまいます。

接着前に粗めのヤスリで塗膜を落としましょう

塗り分け用の地道なマスキング作業

画像はシールドレドームを、試作品の細切りマスキングテープでマスキングしているところ。

鐘馗本体に先に装備品が完成です

普段は一緒の工程で塗装しますが、白虎と玄武はこれまでのFAシリーズと比べると大きく、パーツ数も多いので装備類から先に完成させました。

デカールは「JPNデカール02 グレー」を使用。

上の写真で丁寧にマスキングしたシールドの溝は、目立ちませんでしたね。

ガレージキット編はここまでです。次回は鐘馗本体の塗装編です。


使用キット

フレームアームズ
白虎
玄武


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