KFI ピンセット K-42 165mm SUS-420J2(1本入)
弊社で長年愛用しているピンセットを紹介します。
弊社では水転写式デカールの貼り付けテストをはじめ、細かな作業が多いため、以下の点を重視してピンセットを選んでいます。※工具との相性は各々であると思いますので参考まで
- 作業のしやすさと手首や体への負担軽減
- 耐久性が高く、先端のズレが起きにくい(ズレても調整しやすい)
- 対象物を傷つけにくい
- コストパフォーマンスが良い
- 日本製
これらの条件を満たすピンセットとして、KFI(幸和ピンセット)のK-42を使用しています。最初の1本を購入したのは15年以上前ですが、それ以来買い足しながら同じモデルを愛用しています。特に水転写式デカール貼りに向いてます。
生産終了を受けて
2024年11月発刊の水転写式デカール貼り付け指南冊子(BG Vol.02)を作成する際、掲載許可を得るためにメーカーへ連絡したところ、現在は生産が終了していることが判明。掲載の取りやめや、同社のほかモデルの掲載に変更も検討しましたが、K-42への信頼が勝るため、最終的には弊社がまとめて生産を依頼して直営店限定ですが販売できるようにしました。
ツル首にもいろいろあるけれど
一般的なツル首形状のピンセットですが、K-42の角度や形状は、水転写式デカールの取り扱いに最適です。特に持ち手の厚みがちょうど良く、長時間の作業でも疲れにくい点が特徴です。
姿勢の話
K-42と、ストレートタイプ、同社のK-14(こちらは販売されているところがある)の比較です。
水転写式デカールを格好良く仕上げるためには、まずシルバリングの問題よりも位置の正確さが重要です。水平や垂直がしっかり取れていることが仕上がりの見栄えを大きく左右します。そのため、デカールを貼り付ける際は、対象物を自分の体に対して平行に配置するよう心掛けます。
ストレートタイプでは
手首を右にひねる必要があり、自然に動かせません。
K-14のような多段タイプ
手首は良いのですが、K-42と比較して少し脇が締まるようになり、窮屈に感じます。また、挟んでいる位置を把握しにくい感じがありました。
脇についての説明。窮屈さに違いがある。
先端は丸めてある
水転写式デカールは、薄く、とてもデリケートなものなので、極力傷をつけたりしたくありません。K-42のように先端が丸めてあるものが良いです。
不定期での再補充を行います。在庫切れの際は3〜4ヶ月程度お待ち下さい。
KFI ピンセット K-42 165mm SUS-420J2(1本入)
ほかのオススメピンセット
話がぼけますが、弊社では他に使っているピンセットもあり、K-3においては「こちらのほうが水転写式デカールが扱いやすい(ほか作業と併用できるので持ち替えが減る)」という意見もありますので、製品名と主な使い道を紹介しておきます。
KFIピンセットGG K-3 ステンレス
先端が尖っているピンセット。マスキングシールを剥がす作業や1.0〜2.0mm程度の細かな部品を摘む作業に使用。1本で済ませられるために水転写式デカールもこれで扱っているが、不注意で塗装面に傷をつけてしまいやすい。
ハセガワ フィニッシュピンセット(TT101)
水転写式デカールを貼るときには使いませんが、厚み0.1mm以下のシール素材を剥がすときや、剥離紙とシールが固着して剥がしにくいときに使います。ほかのピンセットでは剥がせない場合も、これを使えばはがせる。