塗装編(目指せコウテイペンギン)
マスキングを省略した塗り分け塗装
ラッカー塗料で塗装したパーツの上からシタデルカラーで塗装し、はみ出したところをブラシエイドで拭き取る。という手法を試してみます。
模型用エナメル塗料とラッカー塗料を利用した拭き取る塗装法の、エナメル塗料の代わりにシタデル塗料だとできるかなという実験です。
エナメル塗料をエナメル溶剤で拭き取るときと比べると、若干拭き取りにくかったです(一度乾いてしまったシタデル塗料は溶けにくいようでした)。
ペンギンパターンで塗装します
下地処理を終えたメガミデバイス本体も塗装に入ります。
メガミの各部に、ペンギンのフィギュアを参考に、同じ位置に同じ色を置いていく。という方法を取ります。
コウテイペンギンの特徴である首元から胸辺りにかけて入っている鮮やかなイエローを、メガミで再現してみました。
1:肩(鎖骨部分)は全体をサンシャインイエローを塗装してから、シンナー多めで希釈した橙黄色を上部に吹き重ねて、グラデーション塗装します。
2:胸は全体をEXホワイトで塗装してから、シンナー多めで希釈したサンシャインイエローを吹き重ねて下部にすこしホワイトが残るようにグラデーション塗装をしました。
3:襟のパーツはキットのスジボリを生かして、橙黄色とサンシャインイエローを塗り分けてみました。
上の写真のようにペンギンフィギュアと並べてみて明白になったのですが、ペンギンのホワイトは少し黄色味のあるホワイトです。
メガミのお腹部分も、これを参考に、ほんの少しサンシャインイエローを加えたホワイトで塗装することにしました。
カラーリングを真似ただけなのですが、かなりペンギンに近くなったと思います。
今回、資料にしたペンギンのフィギュアは、タカラトミー アニア(アニマルアドベンチャー)シリーズ「コウテイペンギン」です。
翼の付け根に球体ジョイントが使われていてよく動きました。小さいのにとても出来が良かったです。
オリジナルの要素を追加
コウテイペンギンカラーは白・黄色・黒の三色がメインになるのですが、この三色だけではすこし単調になりそうだな。ということでそれ以外の色も使っていきます。
スカートは、コウテイ…皇帝…赤と金…と連想ゲーム的な思考で赤くすることにしました。細部には金色を入れます。
帽子の色に迷います。ペンギンの頭をイメージして黒色メインで塗装しようという構想でした。しかし帽子の体積を考えると、全体の印象が重くなりそうだなぁというところが気になります。
悩んだ結果、スカートに合わせて赤メインで塗装することにしました。
細部に金色を使うのもスカートと同じです。
ディテール部分はラインスクライバーの0.08mmでスジ彫りを加えました。
凹ディテール自体が細かい場所には0.08mmを使用します。
0.15mmのラインスクライバーの場合は、凹ディテールの中の、溝の占める面積が大きくなってしまい、ディテールがつぶれ気味になってしまいます。それを避けるために細い0.08mm巾を使いました。
塗装は、
サーフェイサー
↓
EXブラック
↓
ゴールド
↓
ゴールド部分をマスキング
↓
EXホワイト
↓
ブライトレッド
の順で塗装しました。
ウィッチの重要な得物、杖の塗装
ウィッチのキットに付属している武装は色々な組み合わせが楽しめるようになっているのですが、今回は杖をイメージして組んでみました。
皇帝なので王笏(のつもり)です。
ほとんど黒一色で単調になってしまいました。これにはガッカリ。
杖単体でもコウテイペンギンを主張できるように、ヘッドの部分にペンギンカラーを足すことにします。
ペンギンの翼を塗装します。
ペンギンの翼に見立てたM.S.GのベクタードスラスターAに、ペンギンフィギュアを参考にして外側の外装部分を黒、内側のスラスター部分を白で塗装しました。
接続用3mm軸の頭が目立つので、ディテールアップと軸穴隠しを兼ねて金色に塗った「GLEP05」を貼り付けます。
GLEPは厚みが0.3mmのゲートレスエッチングパーツです。
0.15mmの深さでディテールを刻み込んである ( ハーフエッチング ) ので、塗装→スミ入れしてもくっきりディテールが残ります。
細部の仕上げ
白に使うスミ入れの色は?
ペンギンウイング・スラスターの内側、スラスターパーツのスミ入れをします。
EXホワイトで塗装したパーツには何色でスミ入れすればよいのか、わからないので色々試してみました。
画像左から、 スミ入れなし、以前混色したレッドグレー。市販グレー、ダークグレー です。
好みなのでどれが正解ということはないですが、ダークグレーとグレーはかなり拭き取った後もちょっと汚れた感じに見えてしまいました。今回は清潔感を重視してレッドグレーにしました。無塗装のものと並べないとわからないくらいの影の入り具合ですが、今回のイメージには合致しました。
レッドグレーは白98%にマゼンタ2%くらい混ぜたような記憶。
ワンポイントでデカールを貼ります
最後まで悩んでいた、帽子の眼の部分を仕上げます。
キットではクリアパーツになっているのですが、EXホワイトで塗りつぶして、金の箔押しデカールから星マーク(下記参照)を切り出して貼り付けました。
デカール貼り付け後、クリア塗料でコートします。
使用したのは、オンライン直営店限定販売のカスタマイズデカール08「スター」ホイル26ゴールドです。ホイルゴールドとホイル26ゴールドの違いは、赤みの違いです。26の方が赤い。
クリアパーツにグラデーション表現を加える
杖の一部として組み込んだ、クリアパーツにひと手間かけてグラデーション表現を加えます。(ツイッターで川口名人が紹介していた方法を参考にしました)
フチの部分にクリアホワイトを塗装後、クリアオレンジとクリアイエローを半々で混色したクリアオレンジイエローを吹き付けました。
クリアホワイトを使うのでグラデーションの調整がしやすく、クリアパーツの色つけにちょうどよいようです。
塗装編はここまで。次回は完成編です。
使用キット・使用パーツ
メガミデバイス
・Chaos & Pretty ウィッチ
M.S.G モデリングサポートグッズ
・メカサプライ14 ベクタードスラスターA
© KOTOBUKIYA・RAMPAGE ©Masaki Apsy