ハイキューパーツの公式ブログ「テクニカルガイド」

シルバリングじゃなくてデカール白化の方の問題

こっちは完璧な解決策がわからない

白化現象です。

これは、各社各国いろんなところのデカールをメーカーがわからないようにして切って貼り付けた例です。

細切れにしてしまってぐっちゃにしたので、メーカーを聞かれてもわからない&メーカーごとに違うんじゃなく経年劣化差もあるとか。

※追記。このプラ板も6cm x 6cmです。一個のデカールが6mmくらいなので、気にならない大きさではある。たぶん。

工程は、グレー塗装→デカール貼りつけ→シルバリングしたのだけデカールフィットで隙間埋め→つや消しクリア

例によってシルバリング対策をしてますので、シルバリングじゃないんです。

雑誌でも見たことありますよね。デカールの周りだけ妙に白っぽくなっている作例。

原因はクリアニス層の濁りです

おそらくはつや消し気味に仕上がっているデカールの表面が問題なんですが、赤矢印のところが顕著ですね。

この中には自作用クリアデカール用紙にALPSのMDシリーズで印刷されたものもあります。

で、そんなに目立たないのもあります。これはうちの右下三つだけじゃなくって、例えばADの下にある「0」とか、右上から二番目のとか。

デカールの寿命にも関係してくるので一概に原因がわかりませんが、クリアニス層と、上掛したつや消しクリアが合わさって「白化」しているようです。

これをユーザー側で極力防ぐには、

”余白を切り詰める”

これですね。

うちで生産管理しているデカールはそれでも濁らないように、生産後もチェックしてるんですが、それでもアップで見ると少し差がわかってしまいました。やはり余白、もしくはデカールの表面が濁らないように注意か。

これは貼らない状態でも、台紙に張り付いている状態でも白くなっているものがありますので(特定名称は出せませんが)、特に綺麗に仕上げなければいけない場合や、グロスで仕上げる場合には注意が必要です。

ちょっと自虐になりますが、以下2つがうちの拡大図

一部加筆・訂正しました。

防止法がわかったので2022年に別記事を書く予定

2022/7/28