パテを削ったりするのに便利なナイフ
ALLEX(アレックス)いいぞ!というエントリーです。あと医療用メスもちょっと紹介。主観的な記事です(刃物の切れ味とかどうやって紹介すればいいんだろうか悩みます)
アレックスはホームセンターとかに売ってますし、通販でも扱っていることが多いナイフのシリーズの紹介です。これいい。製造しているのは林刃物株式会社。シリーズは 「ALLEX 」といいます。
柄がシャーペンくらいの太さで、刃が厚く、押し切るような使い方もできる頑丈な細工用ナイフです。切れにくくなってきても砥石(アルカンサス砥石を使いました)で切れ味が復活できます。
デザインナイフとか薄い刃だとこじったりできないことが多いんですが、ガジっとできる。ガジっと。
これね。いっつも使っていたのはK-1のスカルペルナイフだけだったんですが、せっかくなので揃えてみました。あんまり使わなそうな形も入っていますが。。
以下は説明書より引用です。
- K-1 スカルペルナイフ:曲線刃付けのアートナイフです。あらゆる素材のカッティングが美しく正確にできます。
- K-2 スラントナイフ:紙・フィルム・薄いボール紙などに適しています。シャープな刃先で正確にカットするナイフです。
- K-3 カッターナイフ:刃が強くいろいろな用途に対応できる、スタンダードなナイフです。
- K-4 サブレディナイフ:精度を要する細部のカットができます。圧着フィルム・スクリーン等に適しています。
- K-5 コーナーナイフ:丈夫な両刃付けで、こまかいコーナーのエッジを出す場合に最適です。
と、いろいろありますが、今までスカルペルナイフしか使ったことがありません(先週買ったし)。
日本の製品。刃物について、経験上で思うことですが日本製、スイス製、ドイツ製が優れています。
allex。そしてよく無くすキャップ
上にも書きましたが、エポパテやポリパテなどで造形をする時に非常に便利。
刃が厚く、力が入れやすい。押し切るようにして奥に切れ込みを入れたり、残ったカスパテなどをけさぎとったりできます。
これは3年前くらいにかったスカルペルナイフ。先日アルカンサス砥石で研ぎ直したので現役です。
並べてみましたが。一番左のスカルペルナイフの次に役立ちそうなのは4番サブレディナイフと、一番左の5番コーナーナイフですかね。それ以上に三角刀を使いますが。
メスもあったんですが
こちらは医療用メスです。
こちらはフェザー社の製品。手術用ですね。刃自体はずっと使っていたものですが、定番品で永く販売されているものです。これを使ってすごい造形をしてる方を知っているもので、一概にパテ削りに向いていないとは言えないんですが、ちょっとヤワなやつです。もともと柔らかいものを切るものなのと、あとは衛生面で使い捨ての刃になっているのが要員かも。硬いものを削る能力をもともと求められていない=ちょっとぐらつく。
切れ味はとてもいいです。紙やデカールを切ったり細かい作業がしたい方にはいいかも。刃はまとめて買えば(当時)一枚50円くらいでしたし、よく切れるナイフとしてはいいものです。でも、デザインナイフのほうが私は好きです。
メスは、ただ、問題はいい持ち手がない または見つからない(フェザー社でチタン製の持ち手があるんですが、それは触ったことがないので興味のある方はどうぞ。高価なものです)。
ほかの持ち手を求めて
刃は、スリットが開いていて、そこに絵の突起をスライドさせて挟みます。これはNo.15という刃です。刃によってハンドルが違うのがあるので買う時はご注意を。
こんな具合に。
はめます。押す(画像では右奥)向きについては力が入りやすいんですが、スライドさせて装着するこの方式のために、前後(画像では奥・手前)にちょっとぐらつきます。しょうがないんだけど。ちなみにプラ製の完全使い捨て用(医療用では使い捨てのところにある)のがありますが、固定方式は同じです。できれば手の仲間でぐっと力が入れられる、刃と柄ががっちりしたものが、パテ削りにはいいかもですね。
で! ほかに上手く挟める柄がないかなぁと思っていろいろ買っていました。上がオルファのリミテッドAK。下がNTのDL-400G。結論から先に言うと、下のDL-400Gの方がガタつきません。ちょっとガタつくけど。
もともと純正品でないものに挟んでみようというのが間違いなのですが、ちとキツい。使うならDL-400Gです。
リミテッドAKです。そもそも隙間があってないんですが、なんとか固定できてる!?というくらい。気にならない人はまったく気にならない(と聞いた)ので、及第点なのかも。
NTのDL-400G。金属柄で頑丈なのでよく使っています。
ちょいグラ
ちなみにこちらはNT-D400。入りもしない。
タミヤ社モデラーズナイフ。
上にも書きましたが、切れ味いいです。紙切るのとかよく切れます。上では指を添えてますが、刃を固定してやる位置で持つのがいいかも。デザインナイフのほうが好きです。
注意書きが
自己責任の上ですが、危ない使い方はやめましょう。
この説明書なしで販売しているのを見たことがありますが、これは説明書の添付が要るでしょう。装着方法の図です。
専用ハンドル以外のハンドルへの取り付け禁止と。
そもそも
なんでアレックス推薦の流れになったかというと、今年に入ってから使いやすいメス刃のホルダーを作ろうとしていたんです。シャーペンみたいな円形で、ちゃんと手に握れて、「模型工作全般」に適したものを。でも、あの刃の固定方式だと力の入り方の関係で限界がある(もともと求められる素質が違う)。それと、作るの結構めんどい&ハイコスト。
家にあったスカルペルナイフでパテ削ってたらこれ使いやすいじゃないですかと。力が綺麗に入るし、押して切る造形もできる。1本300円しない(時々安価で出ているのでその時狙い目です)。
メスも小回りが利いて切れ味もいいんですが「パテとか硬いものを彫刻するなら」という条件なら、ぐらつかずに、力が入れられるアレックスのナイフが、とてもいいという主観的エントリーでした。
[…] » アレックスのナイフと医療用メスのこと | ハイキューパーツのブログ 〜テクニカルガイド〜 […]