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ピクセル迷彩デカール2貼り付けハウツー。45度斜め貼りが鉄板です。

ピクセル模様

フレームアームズ白虎ピクセル迷彩仕様。第二回はピクセル迷彩デカール2を貼っていく工程を紹介していきます。ドット迷彩、ピクセル迷彩、デジタル迷彩といろいろな呼ばれ方がありますが、弊社のデカール製品の場合は「ピクセル」としております(ほかにドット迷彩用マスキングシートがあります)。

事前に白いスプーンでテストピースを作ってテストした結果、ガイアカラーのサンシャインイエローにクールグレーの迷彩デカールを貼ることにしました。

ピクセル迷彩デカール

※試作品を使用しています 迷彩デカール2「クールグレー」に似合う下地色を検討中。(いずれもガイアカラー)左からサンシャインイエロー、ニュートラルグレー3、エメラルドグリーン、パープルヴァイオレット、ダークグリーン

ピクセル迷彩デカール

今まであまり使ったことがない「ガイアカラー サンシャインイエロー」をベースカラーに使います。

シルクスクリーン印刷です


ピクセル迷彩デカールの「1」と比べて、「2」の特徴は、シルクスクリーン印刷だという点です。色の均一性に優れ、かつ溶剤に対する耐久性が高いです。

塗装後に簡単に仮組みしておいた白虎を並べて、どこにどう貼っていくかのイメージを固めていきます。塗装前の段階で実際に何枚か貼ってみて、その写真を撮っておいたりするのも有効です。

基本は45°傾けた斜め貼り


イメージが固まったらあとは地道にデカールを貼り付けていきましょう。
ピクセル柄は正方形の集合体です。ピクセルの辺部分を地面に対して45°傾けて貼っていくと、全体として破綻なく仕上げられます。

まずは一番大きい(ピクセル数の多い)柄のデカールを一枚貼り、それよりもワンサイズ小さい柄のデカールを一枚目と垂直or水平は避けた位置に貼り、さらにワンサイズ小さい柄のデカールを同じように貼り…というように繰り返していきます。
目立つ隙間を埋めるようにピクセル柄を置いていく。という感覚で貼っていきました。

また大きいパーツ(バックパックや肩の装甲板など)には大きめの柄を積極的に使っていったほうが、パーツの大きさを強調することができます。


赤丸で示した部分のように、面にまたがるように貼る。また、紫丸で示したように面の端で迷彩が途切れるように貼る(貼り付け後に新品のナイフの刃を軽く当ててはみ出した部分をカットするなど)と自然な感じになります。

ある程度組みあげた状態でデカールを貼っていったほうが、バランスを見ながら作業できて効率的です。

台紙からデカールを浮かす方法


”一枚ずつ切り出したデカールを台紙ごとピンセットでつまみ、水の中をくぐらせて…”という方法では台紙のノリが無制限に水に溶け出ていってしまうので、デカール貼り付け後の剥がれや浮き、シルバリングの原因になります。

これらを防ぐために、皿の上に水で十分に湿らせたキムワイプなどを敷き、その上に台紙を置いて”底面から水を吸わせる”方法でデカールを浮かせることを推奨します。(・・・が、慣れないうちは一枚ずつやったほうが良いです)

この方法のメリットはデカールのノリが台紙の外に流れ出ないこと、複数のデカールをまとめて浮かすことができて時間の節約になることです。
浮いたデカールは、台紙の上をフラフラと遊ぶようになるので、それをピンセットでつまんで貼っていきます。

キムワイプが乾いてきたら皿の周りの部分から水を足して給水しましょう。このときにデカールの上からボタボタと水を垂らすとノリが流れ出てしまうので注意です。

貼り付け後の仕上げ処理


画像の赤丸箇所のように、パネルラインや凹ディテールの上を横断するようにデカールを貼った部分をそのままで済ませてしまうと”シール感”が出てしまうのでここはひと手間かけて”スケール感”を出しましょう。

必ず乾燥させてから、新品のナイフの刃でラインに沿って切り込みを入れて、しっかり密着させてからクリアコートし再度スミ入れをします。
クリアコートせずにスミ入れをすると、デカールとパーツの間にスミが浸透してシミのように汚れが広がってしまうことがあるので必ずクリアコートしてからスミ入れしましょう。
幅が0.2mm程度であれば切り込みを入れるだけで、画像のように処理できます。


フレームアームズ
白虎

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