「車NEXT」ハスラーを自分仕様にカスタマイズ!
今回の目的
- 噂のフジミ「車NEXT」シリーズをさわってみたかった
- ハイキュープリントで印刷できるデカール品質のプロモーション
- 汎用チェッカーフラッグデカールのテスト
フジミ「車NEXT」とは?
巷でよく見かける大人気のスズキ「ハスラー」のキットです。フジミから発売されているこのキットは接着剤不要・塗装不要がセールスポイントのすごいキット。フジミからは1/24ですが、アオシマからは1/32のキットが出ています。
車のプラモデルといえば、黒色、ボディカラー、クリアパーツとメッキパーツの4色のランナーで構成されていて、塗装前提の上級者向き。というイメージだったのですが、このキットはパーツ分割と色分けが細かいのでスナップフィット感覚で組み立てられるのが特徴です。
作り起こしのデカール
本作例では、2048年に開かれる【ネオクラシックカーミーティング2048】への参加車両という想定でデカールを作成しています。
白印刷の透けを軽減したかったため、同サイズの下地用白下地デカールを追加作成。2枚を重ねて貼って透けを軽減させます。この画像は現物画像ではありません。
キット作成時に「ハスラー」は発表から5年、発売から4年目を迎えます。2048年には、ハスラーは35年前の車としてクラシックカー・ヒストリックカーの仲間入りをしていますので、同部門に参加した車両という想定でデカールを作成しています。架空のスポンサーロゴは山口県の地名や、山の名前を元に作っていま。(※ハスラーSは実際には存在しないグレードです)。チェッカーフラッグ風デカールは汎用品として販売予定があります。
工作開始
仮組み
さっそく仮組みします。思っていた以上にパチパチとパーツがはまって、簡単に組み進めることができます。
あくまで仮組みなので、あとでばらせるようにしておきます。スナップフィットの嵌合がしっかりしている作りなので、あとでばらして塗装することを考えて、丸棒ヤスリなどで穴を拡張します。組み立て時に接着すればよいので、緩めにするくらいで良いと思います。
ワタナベホイールを履かせてみたものの…
せっかく作るんだから好きなホイールを履かせたい!ということで同社からリリースされているホイールシリーズ「RS ワタナベ 浅リム」を履かせられたハスラーくん。レトロな風合いが似合う車と思います。
ハスラーくん…車検通らないよ…。
もともとハスラーに取り付けることを想定されていない別売ホイールなので、ポン付けすると画像のような状況になってしまいます。
それでもエイトスポークを履かせたい!
というわけで軸受けをカットしました。
加工したホイールを履かせてみた の図。まだちょっとはみ出てるんだけど… これくらいは誤差です。いいね?
スジボリにはラインスクライバー
カーモデル定番の工作、スジ彫りの彫りなおしは弊社の「ラインスクライバーCS 0.08mm」を使用。ハンドリングを重視しているので曲線への追従性に優れており、画像の様な部分の彫りなおしが得意な工具です。あとでパネルラインの黒を入れるときに彫り直しておくと拭き取り跡がシャープになります。
あとは各パーツ、ゲートとパーティングラインの処理をしただけです。
ライト周りのパーツ分割が良くできていてゲート部分が隠れるような構造になっていて、組んでいて楽しいキットでした。
塗装開始
ボディカラーはウィーゴ!
ボディはハイキューパーツ社でも大人気のウィーゴカラー。「うすみどり」をチョイス。レトロな風合いのカーモデルによく馴染む色です。
チェッカーデカールを作成
チェッカーフラッグのデカールは汎用品として発売予定があります。販売用の試作を兼ねて作ったチェッカー柄のデカールを貼ってみます。
曲面にはお湯を含ませたデカールスキージーでスタンプして馴染ませます。
チェッカー柄以外にもゼッケン風 819(ハイキュー) デカール、架空のタイヤメーカーやショップ名のデカールをイメージしたデカールを全面に貼り付け。デカールは弊社のデカール印刷部門「ハイキュープリント」で印刷しています。
デカールがパネルラインをまたぐ箇所は、デカールを一旦乾かしてからナイフ(新品の刃)を使ってカット
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カット作業で浮いたデカールの端部分を再度デカールスキージーで圧着
カーモデルのボディはツヤツヤにしたい
デカール貼り付け後、SHOW UPの一液ウレタンクリアーを使ってボディをクリアコート、研ぎ出しを行いツヤツヤボディを目指します。
今回は以下の工程で進めました。
ウレタンコートして研ぎ出し(#1000・大まかに)
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ウレタンコートして研ぎ出し(#1000・しっかり)
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ウレタンコートして研ぎ出し(#2000・仕上げ)
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ウレタンコート(吹きっぱなしで仕上げ)
細部の塗装
キットではシールが用意されているエンブレム周りのパーツは、SHOW UPのハイパークロムAGを使ってメッキ塗装しました。キットのメッキパーツと遜色ない感じに仕上がるのでオススメです。
組立編
パーツストッカー活用
塗装が終わったパーツは塗膜に傷をつけないように慎重に組み立てていきましょう。綿の手袋などをはめて作業すると良いと思います。
また細かいパーツは ペインティングクリップに挟んだままにしておきがちですが、塗装後はきちんとパーツストッカーに保管しておくと埃の付着、紛失予防になります。
各パーツは「ハイグレード模型用セメダイン」で接着していきます。
ピン穴を拡げたのと、ウレタンクリアーで何度もコートしたので調整が必要なパーツが出てきます。本来は仮組みの時点で調整しておくものですが、この時点になって露呈する調整不足も出てきたりするので1パーツずつ確認しながら接着していきます。
タイヤにビス止め
ハスラーは車高が高めなので底面にビス止めするとビス部分が目立ってしまいそうです。今回はタイヤにビス止めすることにしました。
慎重に位置決めした後、仮穴を開けてからM1.6のビスで本締めします。
途中でズレてしまわないようにしっかり仮止めして作業しましょう。
なお、細かいパーツはこの作業のあとに接着したほうが良いと思います(手や服の袖などが接触して破損するのを防ぐため)
今回は車体を台座に固定後に、サイドミラーを接着しました。
台座は、ハイキューパーツ社で定番になりつつあるタミヤ「ディスプレイケースC」を使用しています。
次回は完成編です。
使用キット
1/24 車NEXTシリーズ
・スズキ ハスラー(サマーブルーメタリック)
ホイールシリーズ
・RS ワタナベ 浅リム 15インチ
協力:フジミ模型株式会社
©FUJIMI