目次
極狭の幅や円形を測る模型用透明フィルム定規
透明素材に実寸の線幅を印刷した、溝の幅を測るツールです。プラスチックモデルに施された溝を工具で彫り直したいけれど、どの幅の工具が合うのかわからない時に、図のように測りたい場所に重ねて当てて、一致する幅のサイズを調べます。溝に工具を実際に当てて調べていた作業から、より正確な計測にアップグレードできます。
日本製 高精細
0.05mm幅という極細線の印刷(MCG-01のみ)には、高い技術の製版が必要でした。一般的な版では細い線の印刷が正確にできず、数値より太くなってしまったり、かすれてしまいました。マイクロゲージは、高精細な製版を得意とする地元の印刷業者との提携製品です。
小径のサイズも測れる
円形のサイズも測ることができます。どのサイズの円形マスキングシール(別売)が合うか探す時に、マイクロゲージを使うと簡単に測ることができます。
名刺サイズ
携帯に便利な名刺サイズです。ハイキューカラーチップ(別売)に一緒に綴じれるように丸穴が開いています。
サイズ
55mm × 91mm
MGC-01は0.05mm~2.30mmまで計測可能
MGC-02は1.9mm~4.3mmまで計測可能
商品は保護用の透明袋に入っています。使うときは袋から出してご利用ください。
画像一式
基本データ
製品名 | JANコード | 型番 | 希望小売価格 税別 |
マイクロゲージ1 0.05~2.3mm用(1枚入 | 4573211375480 | MCG-01 | 350 |
マイクロゲージ2 1.9~4.3mm用(1枚入) | 4573211375527 | MCG-02 | 350 |
余録
クラックゲージとの違いは?
「クラックゲージ」という工事現場や建設現場で使われる、よく知られた既存品があるのですが、「マイクロゲージ」は、それを模型用に調整したものです。模型用に調整したのは主に2点です。
1.数値の位置を調整
1点目は数値の位置。クラックの計測とは使い方が若干異なるため、数字の位置が計測用の線の延長に来ないように調整しています。細かい点ですが、数字が線の延長上にあると読み取りにくかったため、見えやすいようにしました。本来の用途では延長上のほうが良いのだと思います。
2.円形マスキングシールを選びやすいように
2点目は円形の柄。線のほかに円形もあったほうが模型には便利と思いまして、円形柄も側に印刷しました。円形マスキングシール(別売)の選択に使えます。ノギスでは傷つけてしまいそうな形状や、塗装後のパーツ。測りにくい3ミリ以下の内径など幅広く使えます。また、今後発売になるVCドーム3などのドーム型パーツのサイズ選びにも役立ちます。
耐溶剤性・印刷強度
印刷の耐久性について。模型用ツールクリーナーを染み込ませた綿棒でこすった程度では落ちませんでしたが、カッターなどの硬いものでひっかくと剥がれると思います。なるべく丁寧に扱うようにお願いします。完全に印刷落ちしない焼き付けたフィルムも作ることはできたのですが大変高価だったので、現在の製造方式に変更しました。イメージセッターと呼ばれる製版フィルム自体を作る方法です。ですが、印刷が削れて使えなくなる確率よりも、無くしてしまう確率のほうが高いと思われまして、買い替えに費用が抑えられる方式にしました。
貼りのあるPET素材
印刷に適した素材で「透明」というとあまり選択肢がないのですが、透明度が高く、ある程度の張りが合って模型に沿わせやすいPET素材で作っています。
意外に大変だったこと
試作品では0.01mmまで印刷していましたが、その場合は製版フィルムそのものを販売する方式に限られ、超ハイコスト。イメージセッターで作るものなので印刷というよりは焼付けに近いものですが、実際のところ0.01mmが測れても模型には用途がないので0.05mm〜に変更しました。で、0.05mmが最小としたものの、いざ印刷してみると印刷方式によっては0.05mmのはずが、かなり太くなったり、0.07mmまで太さがおなじになってしまったり。製版から印刷まで試作を繰り返して現在の仕様になりました。模型用に使う分には、費用面も性能面も均衡が取れたツールに仕上がっているはず。ぜひ模型生活にお役立てください。
追記
パッケージカード到着
2020/4/6 中に入れるパッケージカードの本印刷版が届いたので袋に入れました。白いカードだと誤解されないように、カードの真ん中を抜いて透明だとわかるように加工しています。5月中旬発売です。検品・梱包作業が今から始まります。
Youtube動画
2020/4/6 地球堂模型さんがマイクロゲージの使用動画をアップロードしてくれました。製品が写っているのは一瞬ですが、最初と最後に大事な要素があります。スジボリ用工具を初めて買う場合には、何ミリを買ったらいいのかというのを統計を出してくれています。答えは動画内で。