制作のイメージを固めます
ヘキサギアの組み換えがさらに楽しくなりそうな、飛行ユニット ウッドペッカーを制作します。
公式ブログでは、フレームアームズ 轟雷とミックスした例が紹介され、ミキシングビルドが奨励されています。そこで、弊社ではヘキサギア ブースターパック002とウッドペッカーをミックスして強化型のウッドペッカーを制作します。
写真で見るとバルクアーム系のように大きく見えますが、手の平に収まるようなコンパクトなキットなので、当然細かいパーツも多いです。
サイズ比較も兼ねて別売りのガバナー ポーンA1を添えています。
組みあがりました。キットには専用のガバナー(パイロット)も付属し、実際に着せて遊べるキットです。
仮組したウッドペッカーに新製品の円形シール Xシリーズ 蓄光を貼りました。
商品名は「円形シール」となっていますが、シートには短冊状にカットしたシールも含まれています。また、余白部分を任意のサイズに切り出して使うこともできます。
UVライトをしっかり当てた後、露光時間長めで撮影すると、下の画像の様に蓄光シールがセンサーが発光している様に撮れます。蓄光素材を使った模型の撮り方は別記事で紹介しています。
上記のウッドペッカーとミックスするのがこちら。グライフェンの背後に写っている、ブースターパック002です。単体だとフグの様なヘキサギアとして組み立てられます。
ウッドペッカーにブースターパック002のパーツを組み込みました。ウッドペッカーの”低空跳躍起動”能力を強化した現地改修機というイメージです。
イメージが固まったので、一旦分解して、工作を進めます。
パーティングライン&合わせ目処理
ディテールを横断するパーティングラインの処理
ウッドペッカーの肩の装甲側面にあるディテールは、金型の都合でパーティングラインが中央を横断しています。
この部分を綺麗に処理します。
ディテールをナイフで切り落としてから、ケガキ針でディテールがあった場所のセンターに印をつけて、ヤスリ掛けして整面します。
ケガキ針でセンターに印をつけて置かないと、どこにディテールがあったかわからなくなってしまうので注意しましょう。
センター出しをした位置に1.0mmのドリルで穴を開けます。
ドリル刃であけた穴にHS リベット 2.0mmを挿し込んでディテールを再生しました。
今回はたまたま余っていたHSリベットを使用しましたが、もとのディテールと整合性を取りたい方は、マイナスモールド 2.0mmが適切です。
胴体装甲の可動軸部分も、パーティングラインが横断しています。表面部分だけパーティングラインを処理してみたのですが、凹み部分のパーティングラインが気になってしまったのでここも修正します。
先ほどと同じように、まずはディテールを削り落として表面を平らにします。
その後、GLEP-02の5.0mmを貼り付けたら修正完了です。軸穴部分を面取りビットWCで面取りしたので、自然な感じになりました。
アーム側の小さなマイナスモールドもパーティングライン気になります。ここもGLEP-02の1.0mmに置換しました。
メイン兵装のスタニングランスの後ろ部分もディテールをパーティングラインが横断しています。
ここもディテールごと削り落として整面し、マイナスモールド 3.0mmで再生しました。
後ハメ加工
ウッドペッカーの腹部分の装甲は、真ん中に合わせ目があります。
目立つ箇所なので合わせ目消しをしたいのですが、ほかのパーツを挟み込む構造なので後ハメできるように加工します。
説明書を参照。パーツ番号C1、D13を挟み込む構造になっています。
C1のパーツは干渉部分をニッパーでカットすれば後ハメできるようになります。
D13のパーツは可動軸部分を新造します。工程が少し複雑なので順を追って解説します。
まずD13のパーツの可動軸部分を…(次の画像に続きます)
画像の様に丸ごと削り落とします。
次に、5mmの丸プラ棒に、センタードリラーで下穴を開け、その穴を3mmまで拡張します。
上記の方法で二つのリングパーツを作り、それをパーツ番号C2とC3に埋め込み接着します。
最後に、3mmのプラ棒を適切な長さにカットし、加工したパーツ同士を接続するための接続軸を用意したら完成です。
これでパーツを挟み込まずに合わせ目処理が可能になり、塗装後に組み立てられるようになります。
下地処理編は以上です。次回はディテールアップ編です。
使用キット
ヘキサギア
・飛行ユニット ウッドペッカー
・ブースターパック002
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