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蓄光シール撮影のヒント

蓄光素材とは

太陽光や電灯などの光からエネルギーを吸収し蓄えて、吸収したエネルギーを光として放出する仕組み。蓄光の他に夜光と呼ばれたりします。


※200Lx20分照射 60分後12mcd/㎡
200ルーメンの光を20分照射した場合、60分後に12mcd/㎡(カンデラ)が確認できるというスペックです。

簡易電飾の代わりに

暗闇で光ったり(事前に光の照射が必要)、長時間露光できるデジタルカメラがあれば電飾工作で光ってるっぽい写真が撮れます。
電飾工作をするには、部品の奥行きが足りない場合や、手軽に光ってる写真が撮りたいという方向けのものです。

模型用は小さいぞ

一般的に「円形シール」として販売されているものは、文具や整頓用のものが多く、小さくても直径4mmからが多いようで6〜8mmが一般的のようです。本製品は、模型用途として直径2mmからと小さい円形にカットをしています。

12月発売予定です。

撮影のヒント

1.使う道具

・長時間露光撮影ができるデジタルカメラ
・三脚
・RAW現像ソフト トーンカーブで調整できるもの
(記事ではAdobe Photoshop Lightroom Classicを使用)
・シャッター用リモコン(なければタイマー撮影で代用可)
カメラの基本用語についての説明は、長くなるため割愛します。

2.部屋は真っ暗で撮影

オートフォーカスでピントが合わない場合は、マニュアルで合わせておく必要があります。三脚必須。シャッターを押す時にブレますので、セルフタイマー機能を使うか、外付けのシャッタ用リモコン、レリーズを使います。
暗めに撮影(ヒストグラム参照)してから、現像ソフトで明るく調整します。調整幅を広く取るために、RAWデータでの撮影を推奨です。

3.カメラの設定

次の撮影例のときの設定値です。被写体に合わせて適宜変更して下さい。

Mモード
シャッタースピード10秒
絞り(f) F10
ISO感度 500

4.撮影時の注意

・シャッターを押す時にブレますので、セルフタイマー機能を使うか、外付けのシャッター用リモコン、レリーズを使います。

・暗いせいでピントが合わない場合、先にピントをマニュアルで合わす必要があります。

・アンダーめに撮影(ヒストグラム参照)してから、現像ソフトで微調整します。あとで調整するためRAWデータでの撮影を推奨です。

撮影後の調整

初期状態

トーンカーブまたは、他の方法ツールを使ってもOKですが、蓄光部分の色を残しつつ暗い部分を明るく調整します。

撮ったままの写真。RAW画像から何もせずに書き出したJPG画像です。
その時のヒストグラム。だいぶ暗めに分布してます。
何もしてないのでトーンカーブも初期状態のままです。

蓄光を目立たせる設定

蓄光も周りの本体部分も目立たせる設定

ノイズが増えて来るので強めにノイズ軽減処理をしています。
こんな感じ。あとは好みで調整します。
個人的に好きなのはこれくらい。被写体(特に背景が影響)ごとに数値は違いますので、目で見ながら好みのバランスにしていきます。