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チョイプラ「なっちん」+銘板作り

なっちん

チョイと作るプラモ

ざっくりと表面処理して、しばらく寝かせておいた、陸上自衛隊07式戦車 なっちんを塗装しました。

チョイプラの名前の通り、パーツ数が少なく、何かの片手間に簡単に組めるキットです。肉抜きなどもありますが、細かい部分を追求し始めると終わらなくなるので、工作等は最小限に収めて完成させました。

クラウド迷彩2色パターン

2021年3月中旬発売「クラウド迷彩用マスキングシール3」を使い、2色迷彩で塗装します。

ガイアカラー「ライトグリーン」を塗装後、クラウド迷彩用マスキングシールのSサイズを貼り、同「オリーブグリーン」を塗装しました。

オリーブグリーンの塗膜が乾燥しきる前にマスキング剥がせば下の画像の様に色の境目が毛羽立ちのない綺麗な表面に仕上がります。

(架空の)自衛隊の機体という設定なので、アオシマの「陸上自衛隊 96式装輪装甲車B型『即応機動連隊』」キットに付属していた第42即応機動連隊のデカールを流用しました。

肩に貼ったのは第42即応機動連隊のシンボルマーク
ナンバープレートには装輪装甲車のナンバーデカールを貼りました。

銘板を作る

塗装したなっちんを適当なサイズの5cm角の角材に乗せて、普段ならこれで完成!なのですが、今回はもう一歩踏み込んで、銘板を作ってみます。

用意するのは金属板(アルミ板、銅板、真鍮板など)、アセトン、レーザープリンター、チャック袋(OPP袋のほうがいいかも)です。アセトンは揮発性物質の高い液体です。溶剤用マスクが必須です。

用意するのはアルミの薄板。ホームセンターなどで手に入る薄板を幅35mm高さ25mmにカットします。
アルミ板をカットする作業が一番大変だと思います。カッターで何度もなぞればカットできるはずです。

弊社ではpepetoolsのメタルシャーという工具を使ってカットしました。高価な工具ですが、歪むことなく切り出しができます。

銘板に転写する文字を、レーザープリンターでコピー用紙に印刷します。

転写するので、左右反転印刷(プリンターの設定で鏡像というのがあればそれを選択)します

コピー用紙をアルミ板にのせ、マスキングでズレないように固定したら、コピー用紙に水を含ませます。

紙を濡らすと印字したトナーが紙から浮きやすくなり、転写しやすくなります。ここからは素早く作業します。

紙がしっかり濡れたら、チャック付き袋に移し、アセトンを注ぎ、袋のチャックを閉めます。

袋の上からインレタツールなどの先が丸くなっているもので印字面をグリグリとこすり、紙に印刷したトナーをアルミ板に転写します。

なるべく硬い下敷きの上で擦りましょう。柔らかいと失敗します(後述します)

しっかりと擦ったら袋から取り出し、紙が濡れているうちに板から剥がします。

画像の様にトナーが板に転写出来たら成功です。

転写は、紙の濡れ具合、アセトンの量、擦り方などに左右されるので、失敗すると全く転写できてなかったりします。ですが、転写したトナーはアセトンで拭けば除去できるので、失敗しても何度でもやり直しできます。

少しだけ「属」の文字がかすれていますが、今回はこれで妥協します。

転写失敗例

左はやや印字が薄い(妥協できるレベル)
右はカッターマットの上で力を込めて擦りすぎたので板が曲がってしまった。柔らかいものの上で転写を試みると、金属板ごと曲がってしまいました。失敗。

完成

角材を、水性ウレタンニス(けやき)で塗装し、薄手の両面テープなどで銘板を貼り付けたら完成です。全体写真はまた今度。

使用キット

チョイプラ
陸上自衛隊07式戦車 なっちん

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©cavico 2018
©M.I.MOLDE co.,ltd.