誤字の修正でタイプAの販売が遅れております。申し訳ございません。
オラ設定とかにどうですか?
シンボル系デカールの新作です
タイプBしか手元にないんですが、同じ仕様・品質です。
今回の犠牲者は、テプラのカートリッジ! こういう時ペタっと貼って見せられる自社のキットがあればいいんですが、そういうわけにもいかないので、カートリッジに登場願いました。黒いという理由だけで呼ばれております。
上面の黒い部分に貼ってみようと思います。下地が白だと印刷の色も影響しないんですが、強敵は黒や暗色ですね。
小さなはさみで切り出して、1秒もないくらい水に付けます。台紙を湿らせればいいだけなので、数秒も付けるのはあまり良くない。
繊維の出ない使いふるしの布や、キムワイプなどの上に載せて、数十秒放置。ここで台紙が吸った水分でシールが剥離するわけですね。無理矢理動かすと、古いデカールだとインク面が割れたりするので、放置放置。
貼る! で、位置を調整するために水を含ませた筆で位置を調整してやります。この場面で綿棒を使うと水を吸い取って余計に張り付くのでダメですね。
水分を拭き取るというよりも、デカールと素材の間に入っている水分をコロコロして履き出してやります。使っているのはフィニッシュマスター(ガイアノーツ)。綿棒でもいいですが、これ使いやすいです。
蛍光グリーンもくっきり。グローワームと書かれています。
タミヤの紙ヤスリケースにも貼ってみました。
ピンクも白もくっきりですね。
TNDデカールの柄紹介
各マークの解説はデカールに同梱されています。
こっちが後発のタイプAです。
タイプB。
デカールのココにこだわる
カルトグラフにかぎらず、ほかの工場でデカールを作る時にウチが気をつけているのは発色と、ニス層の透明度です。
私見ですが、最近では国内のデカール工場でも、印刷において、発色はさほど違いがありません。そして余白も。ちょっと余白が多いところもありますが、余白をかなり詰められるところもあります。
と、実はニスの透明度もほとんど同じ。これは作業する人と発注内容によるんですが、ここで気をつけないと白濁したり(これはオーダーか担当者に原因があるんですが)します。
白濁すると何がまずいかというと、つや消ししたときにデカールの周りだけ妙に白い。グロス仕上げをした時にデカールの周りだけ妙に白い。これは「シルバリング」とは呼べない。問題はシルバリングでも貼る技術の差でもなく、「デカール」のなんですね。
ウチのは全部グロス仕上げでもおかしくならないように、透明度に気をつけています。そういうことです。
カルトグラフって何がいいの?
半脊髄反射的に、カルトグラフはいい!となっていますが、実際にメーカーの目から見たカルトグラフのデカールの何がいいかというと、印刷の柔らかさですね。曲面や段差に馴染む。
馴染むと発色の良さというのは反比例します。馴染むということは薄いということ。発色の良さは印刷面の厚みによります(下に白を入れると発色が良くなるんですが、もちろん厚くなります)。つまり発色を良くしようとすると、厚くなる。
で、バランスがちょうどいいのがカルトグラフのデカールなんですね。
発色がいいのに(薄い印刷なのに)、馴染みやすい。薄くて馴染みやすいのは当然ですのであまり企業としてはPRポイントに成りません。
NCデカールシリーズにおいてはまた別の問題で、細かいのに発色も良くしてよという無理な注文をして、機械も新しくしてもらったり、いろいろな技術と苦労と投資の恩恵であの超細かい&余白全然ない のに発色いいが実現してるわけですね。
TNDデカールもいいですよ(どういう結末だ。