ハイキューパーツの公式ブログ「テクニカルガイド」

FA 「桜 迅雷」 「工作編」

春らしく華やかなイメージで

フレームアームズ「轟雷」のバリエーション機、「迅雷」を2021年版の桜デカールを使って春を感じさせる作品に仕上げます。(現在開発中のRB03コーションデカールの実地検証も兼ねています)

軽めの印象の色合わせにしたいため、キット付属のグレーのフレームから変更。単品販売のフレームアーキテクトTYPE-001〈オフホワイト〉を使います。

フレームアームズの名の通り、内外パーツが完全部分離できるのがいいですね。

フレームに外装を着せました。背中の武器は組み換えで槍、鎌、ピッケルの三種類を再現できるのですが、今回は鎌を選択しました。

白のフレームが軽快に感じさせます。

背中に長物ってなんだか「武者」っぽいよね。デカールも桜だし、和風で攻めよう!金色ってどうだろうか?と画像を編集してみたのが下の画像。

金色の武者風イメージ

各所に黒を挿しこんで、鉄板の色の組み合わせ「金と黒」で塗装します。

ブライトゴールドと黒の組み合わせは、以前に制作したスポーツウィーゴにも塗装しています。

気になる部分の工作

鎌を背中に取り付けるパーツ(パーツ番号K6)は、組み換えのために3mmの軸棒が三方向に伸びているのですが、使用しない軸棒が目立ってしまうので加工をします。

3mm軸棒の主張が強いのですっきりさせたい

説明書のK6のパーツは使わずに…(下に続く)

3mmのプラ棒でホルダーに接続するようにします。プラ棒の頭の部分には最後にGLEPを貼り付けてディテールアップします。

見た目がスッキリしました

迅雷は軽量型の機体なので、装甲の間からフレームの一部が露出します。そのため、手首のポリキャプ部分が目立ってしまうので、ディテールアップを兼ねてGLEPを貼り付けます。

GLEPを単純にポリキャプの軸の上に貼り付けると、下の画像の様になります。

一見、問題ないように見えますが…(続く)

横からみると、GLEPが上に飛び出してしまっています。これでは逆に目立ってしまうので、自然な感じにGLEPが収まるように加工します。

1.2mm厚みのプラ板に3.0mmの穴を開けた治具を作り、1.5mmから1.2mmにポリキャップの軸の長さ短縮します。

ポリキャップの軸を短縮加工する作業はポリキャップの保持力が減ることにつながります。重いものを持てなくなったりするので工作を行う際は注意

さらにフレームパーツのポリキャップの軸受け穴を、面取りビットWCでC面取りします。

加工が終わったパーツを組み合わせると画像の様になります。GLEPがフレーム表面より少し沈んだ位置になり、工作が自然に見えるようになりました。

塗装とマスキング

塗装はマスキングをしやすい順に進めました。

一色目は刃物類のシルバーを塗装。乾燥後にマスキング。

マスキングしたパーツに武器の持ち手や、装甲色のニュートラルグレー5を塗装。

再度乾燥後、マスキングしました。

最後にメインカラーのブライトゴールドを塗装します。


塗装後、マスキングを剥がしてスミ入れしたら基本塗装完了です。

楽しいデカール貼り作業

プラモ向上委員会の「デカーリングQuickトレイ」を導入しました。デカールを水に浮かべたときに、デカールが回転してどちらが上だったかわからなくなってしまうことがあるのですが、このスポンジの上なら位置が変わらないので確認する手間が減りました。特に小さなコーションマークなど目視で上下の判別が難しいものには大変有用です。普段は、貼付け前後に8倍のルーペでチェックをしています。

デカールフィクサーデカールスキージーを使い、丁寧にデカール貼りをしました。

完成まであと少し!

仕上げ作業

最後に、滑腔砲のセンサー部分をディテールアップします。

黒いカッティングシートの上に貼ったオーロラグリーンシールを、センサー部分に貼り付けました。

サイズは1.7 x 2.9mmです

キラリとワンポイント。いいアクセントになります。

工作編は以上です。次回は完成編です。


使用キット

フレームアームズ
三四式一型 迅雷


© KOTOBUKIYA