チョイプラシリーズでリリースされていたなっちんが、コトブキヤからも2021年10月に発売されました。(チョイプラなっちんの記事)
コトブキヤ版は1/35スケール。組み立てると成人男性の拳サイズくらいになり、高さ比較で約2倍。大きめなっちんです。作例では内装が見えませんが、内側も作り込まれているので、ハッチオープンさせて仕上げるのも見栄えがします。1/35スケールは、ほかのミリタリーキットからの流用が効くので、ベースに凝ってフィギュアも並べてジオラマ風に仕上げるのもオススメです。
キットの詳細:陸上自衛隊07式-Ⅲ型戦車 なっちん
NRスパイクの取り付け
4月中旬に発売予定のNRスパイクノーマル2サイズを使います。取り付けで一番大切なのは、位置決め。面倒でも定規を使うと見栄えが良くなります。今回はマスメツールの三角シールを使ってパーツのセンターを割り出し、ガイドになる穴を真ん中にあけました。印付けにはケガキ針が定番工具ですが、1mm程度の細めのドリル刃でも可です。
取り付けたい場所に、NRスパイクの足の径より少し大きめの穴を開けます(足径2ミリの場合、2.2〜2.5mmなど)。隙間がまったくないと、接着時に接着剤がすべて押し出されてしまって、接着されません。ぴったりの場合も、塗膜の厚みのせいで差し込めなくなり、キツすぎると割れの原因にもなります。
手の甲は、内側に突起があるので削り取ってから穴あけをします。そのまま開けようとすると、突起にドリル刃があたってずれていくので、真っ直ぐに穴があけられません。
仮組み
スパイク裏のピンが内側に干渉する場所がないか確認します。本体色と黄橙色に塗装予定です。
ヤスリがけで失敗しそうなところは
きれいにヤスリがけをするのが難しそうなので、削り落として似たパーツ(USR25)を取り付けます。塗り分けも楽ちん。
細部塗装1 塗装のために境界を彫る
塗り分けきれいにするために、境界をラインスクライバー0.08mmで彫り込みました。スミ入れをするときにも彫り込んでおいたほうがきれいに見えます。
マスキングには、円形マスキングシールLを使いました。キットのままは5.2mm用です。周囲を彫り込んだので、少し大きい5.4mm用を使いました。
細部塗装2
画像のガイアマルチプライマーに限りませんが、金属を塗装するときは金属用のプライマーを塗装してから、模型用塗料で塗装します。ブレーキクリーナーやエタノールなど脱脂できるもので拭いてから塗装します。
しっぽ+MZパイプ
なっちんの特徴の一つ、しっぽです。下の写真はキット付属のものですが、弊社のパーツを使ってデコレートします。
MZパイプ5.5mm 12個を取り付けました。キットのチューブは外径約3.3mmで、内径3.3mmのMZパイプになんとか通せます。が、曲げ部分が上手く収まりませんでした。
こちらが完成形。被覆アルミ線(自遊自在の白3.2mmを使用)+MZパイプ5.5mm 17個。
塗装
スパイクイエロー、しっぽ先端
[G]橙黄色
迷彩グリーン1、スパイクグリーン
[G]ライトグリーン
迷彩グリーン2
[G]オリーブグリーン
本体ダークグリーン
[G]ダークグリーン
フレーム
[G]タン
本体グレー
[G]ニュートラルグレー4
膝ダークグレー
[G]ニュートラルグレー5
下腿ブラックグレー
[G]ジャーマングレー
コンタクトディスプレイ ブラック
[T]エナメル フラットブラック
センサー
[G]EXホワイト
ダクト
[T]エナメル ライトグレイ
ナンバープレート
[G]ニュートラルグレー2
ライトレッド
[G]EXシルバー(下地)
[G]クリアーレッド
ライトイエロー
[G]EXシルバー(下地)
[G]クリアーイエロー
スミ入れ
[T]スミ入れ塗料 ブラック
[T]スミ入れ塗料 ダークグレイ
[T] = タミヤ
完成写真
※目に試作の蓄光素材「青」を使用しています。
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