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マイナスモールドとマイナスパイルの違い

よく質問があるマイナスモールドとパイルの違いについて

最近はあまり来なくなりましたが、マイナスモールドとマイナスパイルは何が違うんですか?という質問を頂くことがありました。
すごく似ていますが、取り付けた時の見え方と、取り付け方が違います。

これは薄いオリーブ色のプラ板を塗装した上に、黒で塗装したマイナスモールド(左)とマイナスパイル(右)を取り付けた例です。マイナスモールドは、面の上に乗っている(被さっている)のに対して、パイルは名前の通り「杭(パイル)」のように埋め込んで使用します。

マイナスモールドの方で、右のような埋め込みができないこともないんですが、取付部が何十箇所もあると高さを合わせるのが難しいです。はじめにオリーブグリーン部分をドリル刃などで貫通後、裏からプラ板などで埋めて、天面から0.6mmのところに面と水平にプラ板を固定。センターに足径と同じ径の穴を開けてマイナスモールドを固定。と、工程が難しくなり、複数箇所で同じ高さに合わせるのが大変です。
一方のマイナスパイルは、直径と同じサイズの穴を開けた後に埋めて、面と同じ高さにパーツを固定して、裏側か側面をエポキシボンドなどで固定するのみです。


取り付け前の画像です。マイナスモールドにはパイルにないメリットがあって、接着剤を塗る面が上のマイナスヘッドで隠れるため、綺麗に仕上げられます。右のマイナスパイルは加工面に埋め込んで使うため、接着面がはみ出したりすると目立ちます。右の穴は、角を面取りしてあります。穴より大きめのドリル刃で面取りしてもよいのですが、面取りビット(正式型番はNo.413)を使うと、綺麗に仕上げられます。弊社の直営オンライン店や、彫金工具店などで購入できます。

マイナスパイルの埋め込み例です。マイナスヘッドの反対側はフラットな形状で、反対側にしても使うことができます。
ただし、画像はCGなのでありませんが、フラット面の真ん中に旋盤に保持しておく時にどうしてもできるポツ(小さな粒)のようなものがあります。真鍮製ですので削り取ることも可能です。取り除き後に塗装すれば目立ちませんので、裏返して使う方はポツを取り除くようにして下さい。

マイナスモールドをそのまま上乗せしただけだと


ちょっと、突然生えてきたような感じです。「鋲」なので間違ってはないのですが、周りに使える部品があります。

マイナスモールドの周りに、サイズを合わせたステンレスシール(SSPE)を組み合わせると自然になります。SSPEについては別エントリーで詳しく紹介していますのでそちらをどうぞ。
大きなサイズのものを使った場合、特に効果が顕著です。

直営店または取扱小売店などでお求め下さい
※面取りビットは直営ショップのみの扱いです