ハイキューパーツの公式ブログ「テクニカルガイド」

メタルパーツの取り付けに使う接着剤は?

ブースターをディテールアップ

STG自機風作例の第二回。ブースターのディテールアップです。「エクステンドアームズ05」のスラスターを16.0㎜の「STDスラスター」に交換して大型化してみます。

取り付け場所=基部の工作

オリジナルのプラ製スラスターを取り外し、その基部パーツに開いている穴をSTDスラスターを接着できるようにプラ材で蓋をします。

今回のサイズにちょうどいいアイテムがありました。モデラーズの「切れているプラ材 Aセット」9.5mmのカット済みプラ板がぴったりでしたのでこれを接着します。

取付用の穴開け

円形プラ材の真ん中にSTDスラスターのピンが収まるように3.0mmの穴をあける必要があります。

正確に、そして0.5mmのプラ板をドリルで割らないようにするにはすこしコツがいります。

まずは1.0mmのドリルでセンターに穴をあけます。

以降は1.5mm→2.0mm
→2.5mm→3.0mmというようにドリルの刃を0.5mm刻みで太いものに交換して穴を広げていきます。

画像は3.0mmまで処理を終えた状態です。

多少手間がかかりますが確実な方法だと思います。

加工が終わったので早速仮組をしてみます。

前後に長くなったので迫力が増しました。

分解して塗装工程に進みます。
メタルパーツの塗装は、脱脂(消毒用エタノールなど)→プライマー(メタルプライマーなど)→模型用塗料で塗装の工程が基本ですが、過度に擦れないところであれば脱脂後塗装でも問題ありません。

オススメの接着剤はこれ

塗装済みのSTDスラスターとブースターのスラスター基部パーツです。これらを接着していきます。

おすすめの接着剤は「ハイグレード模型用セメダイン」です。透明で、接着後は十分な強度、白化しない、硬化が早すぎず細かい作業に丁度よいです。
最近はこの接着剤で全て済ませています。(プラスチック対プラスチック以外)


接着剤はマスキングテープなどの上に少量出してパレット代わりにすると作業しやすいと思います。

STDスラスターのAパーツ(内側)のピンの根本に爪楊枝で接着剤を塗ります。等間隔で2箇所から3箇所でいいでしょう。今回は2箇所。

接着剤を塗ったらBパーツ(外側)のパーツを被せて軽く押さえます。


同じ手順で今度はBパーツから突き出たAパーツのピンとその根元に接着剤を塗ります。接着剤をつけすぎるとはみ出しの原因になったり、接着力が弱まったりするので付けすぎないようにします。万が一接着剤がはみ出たときは、水を含ませた「フィニッシュマスターR」ではみ出した接着剤をふき取りましょう。水溶性なので跡を残さずふき取れます。


STDスラスターに基部を載せてそっと押さえます。
念のため基部パーツの裏から見えているSTDスラスターの根本にも接着剤を点付けしておきました。この状態でほんの数分乾燥時間を取ればもう充分です。(完全乾燥にはもう少しかかりますが乱暴に扱わなければ平気です)

完成!


完成!
作業後はパレット代わりに使ったマスキングテープは剥がしてゴミ箱に。

これまで色々な接着剤を試してきましたが、ハイグレード模型用セメダインは一番のおすすめです。STDスラスターで簡単に各部がディテールアップできます。


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