ハイキューパーツの公式ブログ「テクニカルガイド」

1/20「ウィーゴ・メガーヌ」

CNCフライス機を使ってカスタムウィーゴに挑戦。
実車をテーマにしたウィーゴ・メガーヌカラーで塗装
オリジナルの眼鏡風カスタムパーツを付けたウィーゴ現る!

実車のルノー「メガーヌ」(綴りは MEGANE)から名前をいただいて、「ウィーゴ・メガーヌ」と名付けました。

眼鏡風スコープパーツ以外にも、切削加工して作り起こした円形のカスタムパーツを各部に装着(当初は旋盤で加工する予定だったため、旋盤加工できる形状になっています)。
実車ホイールをイメージしたカラーリングで塗装し、メガーヌの名前に相応しくなるように車っぽく仕上げてみました。

サイコウッドRを切削加工


切削機はRoland DG「MDX-40A」を使用。荒削りから仕上げまで1ミリのスクエアエンドミルで加工しました。

時間はかかりますが、刃の取り替えがないので手間が減らせます。

切削加工に使用したマテリアルは、ABSベースの切削加工用樹脂”サイコウッドR”です。
ABSに近い性質なので削りだしたパーツは、そのまま塗装できますし、接着も可能です。※画像のものは、試作時のケミカルウッドです。


台座にはカスタムパーツ用の3Dモデルデータ(頭部)を拡大して切削加工したものを使用。一度作ったデータを別の用途に簡単に流用できるのが3DCGの一番の強みです。

カラーリング


ルノー「メガーヌR.S.」をイメージしたイエローに塗りたいので、手持ちの塗料でテストピースを作って選定しました。

結果、”エヴァオレンジイエロー”を採用。同じ会社の4色のイエローですがかなり違いがあります。

テールランプの塗装


テールランプの塗り分けには、少し手間をかけています。


クリアーオレンジ塗装 → センターとサイドをマスキング →
マスキング箇所以外のクリアーオレンジをシンナーで拭き取る →
クリアーレッド塗装 → 裏側にシルバ-を塗装


画像は工程2の、センター部分を円形マスキングシールSの2.0mmを使ってマスキングしたところです。
クリアーオレンジの上からクリアーレッドを塗装するとクリアーオレンジレッドになってしまうので、一旦不要なクリアーオレンジをふき取る工程を挟んでいます。
この手順を踏むと、オレンジとレッドの色味の差がくっきりと鮮やかなテールランプにできます。

センターストライプの塗装


前面には12mm幅の黒いラインを塗装しました。黄色いテープで目印代わりに貼り付けた後に、細いマスキングテープで周囲を囲んで、更にその周囲を囲んでから黒を塗装しています。

パネル左右のネジの塗装


円形マスキングシールを使って丸の周囲をマスキングして塗装しています。

追加カスタムパーツの塗装


追加した黒と銀のパーツは、最近の車に採用されている黒塗装→切削の工程で作られている、純正ホイールを参考に作りました。


ガイアカラー「スターブライトアイアン」→タミヤ「エナメル ブラック」→拭き取り


細かいパーツの持ち手


足首の円形のパーツには裏側に0.5mmの小さな穴を開けて「ハイグレード模型用セメダイン」を点付けしたペインティングニードルの先端を差し込みます。
(0.7mmの穴に差し込むことを推奨していますが、パーツが細かくて薄いのでこのような方法を取りました。本来は接着剤が不要なツールです)

ペインティングクリップで挿める箇所がないパーツには「ペインティングニードル」が活躍します。
常に出番があるとは限らないツールなのですが、ここぞというときに役に立ちます。
爪楊枝や竹串を使っていて、折れてパーツの中に残ってしまった経験がある方。おすすめです。

使用パーツ一覧

・ウインカーの塗り分け
円形マスキングシールS(1.0〜2.8mm)(1枚入) [CMS-S-MSK]販売価格: 200円(税別)

・細かいパーツの持ち手
ペインティングニードル(12本入)※上級者向け [PTC-NDL]販売価格: 1,300円(税別)

塗装レシピ

本体1
[G]エヴァンゲリオンカラー エヴァオレンジイエロー

本体2
[G]EXブラック

フレーム
[G]EXフラットブラック

各種シルバー
[G]スターブライトアイアン

テールランプ
[G]クリアーオレンジ
[G]クリアーレッド

[G]=ガイアカラー

完成写真


メカトロウィーゴ
20 メカトロウィーゴ No.01 “うすみどり”

キット協力:ハセガワ