ハイキューパーツの公式ブログ「テクニカルガイド」

工作・塗装編 フレームアームズ改造「ゴブリン・マダラ」

キットの組み換えでオリジナルの機体を作ろう

今回はモデラー発のフレームアームズ・ミキシングビルド機体の紹介です。

ミキシングビルドFA「ゴブリン」ってなんだ?

モデラーの「野武士」さんがフレームアームズのパーツをアセンブルして作ったのが「ゴブリン」(https://www.tinami.com/view/850546)。フレームの作り方は共有されています。詳細は下記の野武士さんのツイートを参照してください。

基本工作 フレーム組み上げ

腕の取り付けは要工作です

腕は「カグツチ」の胸に取り付ける構造ですが、キットには穴がないので取付用の工作が必須です。アーキテクトの股関節を使って腕の付け根を作ります。
H字状の接続軸を切除し、1mmの真鍮線で補強した3㎜のプラ棒で軸を新造しました。弊社の センタードリラーを使ってプラ棒のセンターに穴開け加工を施すことで真鍮線での補強が簡単に行えます。

一般的な人型からはちょっと外れたの小型量産機っぽい感じがグッドです。背が低く、横に広いゲンコツみたいなシルエット。ゴブリンの基本部分完成です。

さらにFA「グライフェン」から流用した「サブアーム」をつけて「サブアーム」付きが完成。「カグツチ」本来の肩の軸はゴブリンの汎用ウェポンベイとして使えます。アクセントに「エクスアーマーA」の曲面装甲を追加(フィッティングを確認したかったのでまずはマスキングテープで仮止め)。
「FAゴブリン サブアーム仕様」といった感じで進めていきたいと思います。

追加工作&ディテールアップ

背部追加スラスター3基

背中にはSTDスラスターショート16mmを設置。元からキットに3mm穴が空いているのと、STDスラスターのピン径が3ミリのため、接着のみでポン付け可能です。ブーストダッシュでグッと間合いを詰めてきそうな感じのカスタム。

曲面装甲板装備

脛のパーツを加工して曲面装甲の接続軸を作ります。
ケガキ針で、センターを出してから1mmのドリルで穴を開け、ドリルの刃を交換しながら徐々に大きな穴に拡げていき、3.0mmの穴を開けます。
ここにプラ棒を差し込んだら完成です。

肩も同様です。1.5mmの軸をうち、そこに曲面装甲を接続できるように加工しました。

先端のプラ棒はカット後にサンディングスライダーを使って水平をだし、アクリル棒を差し込む穴はセンタードリラーを使って開けています。
これらの工作は冶具なしでは精度が出しにくいのですが、弊社の工具を使うことでストレスなく短時間で作業を進められます。

肩にはSTDスラスターフラット16mmでディテールアップしました。キットのスクリューパーツの代わりに設置します。完全に埋め込んでしまうことも可能ですが、今回はプラ板を使って高さを調節し、フチを少し突出させて存在を強調させてみました。

マスメツールで放熱穴ディテールを追加

ひと手間だけで完成度がアップします!

胴体の装甲版には肩と脛に追加した曲面装甲に合わせて、丸穴ディテールを加えてみましょう。
まず マスメツールとケガキ針を使って下穴を開けます。

続けてドリルで穴を開けます。

最後に面取りビットWCで面取りをします。
マスメツールを使うことで等間隔に並んだ丸穴を開けられるので、手作業の跡を感じさせない精度の高いディテールアップが簡単に行えます。

凸パーツはCPリベットに変更

ライフルのパーツには金型の都合でディテールを横断しているパーティングラインがあるので、ディテールごと切除した後に、CPリベット1.5mmで再生しています。

FA「グライフェン」後ハメ加工

グライフェンの隠しアームは挟み込み構造になっています。塗装時のマスキングの手間を減らすために後ハメ加工を施しました。

各部の軸部分をプラ材で新造しました。塗装後にパーツを合わせて、新造した軸を差し込んで接続する構造にしました。
軸の新造が難しい箇所(穴を開けると装甲表面のディテールを崩す部分)は、フレーム側をハの字にカットしてパチッとはめる方式に加工。

塗装して組み立てたところがこちら。
軸部分は未塗装なので、ここにフレーム色に塗ったGLEP-06を使って蓋をします。

肩の挟み込みパーツも後ハメ加工しています。
右が加工前、左が加工後

元の首部分に蓋

(矢印の部分)天面のハードポイントが未加工だと目立ちます。今回このハードポイントは使用しないので、プラ板でカバーパーツを作り穴を塞いでしまおうと思います。

適当なサイズに切り出した1mmのプラ板を、ガイドコマを90°に組んだサンディングスライダーを使って直角をだします。続けてガイドコマを45°に組み替えてC面取りをしました。これを塗装して貼り付けます。

サンディングスライダーを使えばプラ板工作が楽しくなること請け合いです。
今後C面取り用のオプションの発売も予定しております。

電飾工作

※試作品を使用しているため、基板の色などが製品版と異なります。予めご注意ください。

光るアンテナ

アンテナは市販の2.4mm直径の蛍光アクリル棒と4mmのプラ棒を組み合わせて新造しました。後にワンタッチLEDシリーズ2を使用して光るようにします。

アンテナをクリアパーツで新造したので、現在早期予約(特典付き)受付中のワンタッチLEDシリーズ2を使用した電飾も行ってみました。ホタルのようにLEDが点滅するようにプログラムが書き込んである基板(メカシグナル点灯1.2秒間隔)を使用しています。

頭部のカメラアイ、アンテナx2の3灯テスト

背中の内側は基板が綺麗に収まるように干渉する部分(ピンやピン穴)を切除しました。アンテナの基部部分には穴を開けLEDを差し込みます。サイズの小さいチップ型のLEDならではの仕込み方です。

今回は腰にUSB電源基板を配置して、外部給電式にしました。(展示会など、長時間の展示に耐えられるように)装甲には穴を開けてUSBコネクタを差し込むための穴を開けます。

配線は腰~背中、背中~頭を通過するようにフレームを加工しています。

模型に組み込むことを前提にした小型基板ですので、ちょっとした空間が用意できれば簡単にオールインワンの電飾作品(※)を作ることができます。

※今回はUSB給電基盤を使用しましたが、代わりに今後発売予定の「ボタン電池用基板」を使用すれば、外部に配線が一切露出しない作品に仕上げることが可能。ただし、点滅パターンや光量、電池の持ち具合、点灯数などが犠牲になります。

塗装

使用塗料

塗装に使ったのは基本はこの3色の瓶のママです。左からクレオス「ラスキウス ココアミルク」、クレオス「C114 RLM23」、ガイアカラー「CB-21 ダークレッド」。下地は灰色のサフェーサーです。

細かいパーツの塗装方法

ペインティングクリップのクリップの先端部分でしか挿めないパーツや、そもそもクリップで挿む場所がないようなパーツは、ペインティングニードルを使って持ち手を付けます。

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