組み立てやすいカラーレジンキット
以前イベントで購入した(通販で買ったか記憶がないのですが)、Megasculpture-メガスカルプチャ-製のガレージキット「Head Tail」をヘックス迷彩用マスキングシール(試作品)を使って迷彩塗装にチャレンジします。
ヘックス迷彩用マスキングシールは2020年4月中旬発売予定です。
カラーレジン製(白と黒)なので、好きなデカールを貼ってクリアコートするだけで完成させることもでき、ガレージキット初心者の方にはちょうど良いボリュームのキットです。
工作編
下地処理
キットは曲面主体のデザインで構成されていて、深い凹凸もないので表面処理がしやすいです。ナイフでゲート痕とパーティングラインを大まかに処理したら神ヤスの#240番でならします。
手首のパーツは指と指の間のパーティングラインを処理するのに、waveのHG特殊形状ダイヤモンドヤスリを使いました。
一般的なガレージキットはプラモデルと違って、組み立て用のピンや穴などはありません。大抵はドリルで穴を開けて金属線を打ち込み各パーツを接続して接着する仕様です。(ヘッドテイルは付属するネジで各パーツをねじ止めして接続する仕様になっています)
そのため一般的な模型用の持ち手(クリップタイプ)ではパーツをつかむ部分がないためうまく持ち手を取り付けることができません。
そのような場合はペインティングニードルを使って持ち手を付けると良いでしょう。金属製なので耐久性があり、ニードルの先端にはパーツが抜けにくくなるように加工が施してあるため、竹串とは比べモノにならない利便性があります。
持ち手を付けたらサンドブラストキャビネットで重曹ブラストします。
パーツの表面を一皮剥くイメージで、全体をブラスト処理します。 神ヤス#240やダイヤモンドヤスリで表面についた磨き傷を消すのと、離型剤処理を兼ねています。
仮組み
重曹ブラスト処理を終えたパーツ群は超音波洗浄機にかけて重曹をしっかり落とします。重曹はお湯によく溶けるのでお湯を使うとより良いようです。
洗浄後、そのまま塗装に進んでもよかったのですが、初めて組み立てるキットなので一度仮組みしてみることにしました。
キットのネジ穴は埋まっている状態で販売されているので、一か所ずつドリルで穴を開けていく必要があります。
まずネジ穴の中心をケガキ針で突いてガイド穴とします。ドリルで穴を開けるときのズレ防止になります。
仮組したキットを眺めつつどんなカラーにしようかなーという構想をここで練ります。
塗装編
マスキング作業
成型色を生かし、外装パーツは成型色の白とストーングリーンの二色迷彩にします。このキットは、ネジで組み立てが必要なため、全体を塗装した後にネジ止めすると、塗装が剥げてしまいます。その対策に、ネジ穴は六角模様でマスキングしてレジンの地の色を活かし、他の部分はストーングリーンで塗装しました。
エアブラシ塗装
マスキングをするときはあらかじめ白とストーングリーンの配分を決めておき、その配分を意識してヘックスマスキングシールを貼っていきます。
ストーングリーンの塗装は塗膜が厚くならないように気を付けつつエアブラシで吹き付けます。塗装後にすぐマスキングシールを剥がすと、際が馴染むので段差が目立ちにくくなります。手間はかかりますが、1パーツごとにストーングリーン吹き付け→マスキングシールを剥がすという工程を繰り返して塗装しました。
この後EXクリアを吹いて艶を出したら外装パーツは完成です。
銃剣風の武装パーツだけ毛色を変えて、艶ありブラックと艶消しブラックの組み合わせで塗装してみました。塗装レシピは、
EXブラック
↓
EXクリア3回
↓
EXフラットブラック
艶の差をハッキリ出したかったのでEXクリアで艶をしっかり出してから、フラットブラックを吹きました。EXフラットブラックの代わりに艶消しクリアでも代用できます。
完成
未塗装(重曹ブラスト仕上げ)のフレームにメックス迷彩塗装を施した外装パーツを取り付けたら完成です。今回はデカールも貼らずにシンプルに仕上げました。
完成画像
CircleCore
・Head Tail
キット協力:Megasculpture-メガスカルプチャ-