コレクションしやすい小ぶりなシリーズ
青島文化教材社のザ★スナップキットシリーズを塗装して完成させました。
塗装しなくても見栄えがするように作られているシリーズなのですが、小ぶりでとても作りやすいので試作品のテストなどに使うのにちょうどよく重宝しています。いずれも1500円と手に取りやすい価格と、組み立てやすさのバランスが良いです。
実際、キットのまま組み立てるのはとても簡単で10分程度で組み立てることができました。半面、シャシーの底面などは大胆に省略してありますが、完成したら見えないので気になりません。
いろいろな色に塗装した楽しむのにも楽チンで、息抜きに最適なキットです。
気づいたら5台も完成していたので、まとめて紹介しようと思います。
ジムニー(鉄チン風)編
ホイールを3Dプリンタで作ってみた。
キットを仮組みしたときに、あとで分解しやすくするために金属ヤスリでピン穴を拡張したのが災いして、ホイールを一つ紛失してしまいました。
失くしたパーツを探すのも手間なのでホイールは新造しました。
MoI3D(モアイスリーディー)で設計したデータを、3Dプリンタ(ELEGOO MARS)で出力しています。
MoI3Dは、かなり軽快な動作ができるNURBSベースの3DCADみたいなソフトです。高機能ではないですが、必要な機能は揃っていてMacOSXでも動作します。
サポートを切り離したら重曹でサンドブラストします。
EXホワイトを吹き付けたら完成です。
デカールも作りました。
ドアの下部分に貼るデカールを作りました。迷彩柄の上にシルバーの文字を重ね張りします。
鉄チン赤ジムニーの完成です。
デカールを貼りクリアコートを貼ったら完成です。手にすっぽり収まります。三木スズキの赤いジムニーを参考にしました。赤はガイアカラー「ブライトレッド」。
ジムニー( ホワイトカラー ) 編
塗装後のことを考えてひと手間加えます
2台目は一代目を作った時の反省を生かした工作を加えます。ボディの窓枠の部分を粗めの神ヤスでなぞって、塗装後に窓パーツをはめるときに苦労しないようにしました。(塗膜で窓枠が狭くなるので)
指ではヤスリ掛けがしにくかったのでDCロックピンセットを使うととても作業しやすいです。
パール塗装の再現
カラーリングは純正色のピュアホワイトパール 風に塗装したいのでテストピースを作りました。
模型用パール塗料に含まれるパールの色味は、今回のスズキ車のパールホワイトを再現するには雰囲気が違いました。ホワイトの上にGXクリアシルバーでコートするのがイメージに近いようなので、これを採用します。
下の写真が実車用カラーの見本です。模型にこのカラーを塗装するとグレー調のメタリックカラーに見えてしまいます。屋外で日に当てるともっと違う印象会もしれません。
ジムニーの海外版サイトにある画像を参考に、ドア横とボンネットのデカールを作りました。そのほか、以前制作したハスラーのデータも流用しています。
トヨタ86(シルバー&チェッカー)編
続きまして86の紹介です。キットが作りやすいため、途中経過を撮る間もなく既に塗装が終わっています。もとはオレンジメタリックのキットでした。
全体ブラック塗装(内側も含めて)
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タミヤラッカーのLP-48スパークリングシルバー 塗装
デカールの貼り方を詳しく説明します
すこし巻き戻って、チェッカーデカールを貼っているところです。
近年、カーモデルを何体も作るようになったので大判デカールの貼り方に慣れてきました。
デカール貼り付け位置にデカールフィクサーを
たっぷり塗布する。
↓
デカールを台紙から剥がすのにはお湯を使う(※1)
↓
デカールを貼り付け位置決めをしたら
デカールスキージーでしっかり圧着する(※2)
※1 水でも可ですが、お湯を使ってデカールを少し柔らかくした方が曲面に馴染ませやすいです。暖め過ぎるとデカールがフニャフニャになってしまって位置決めが困難になるのでほどほどにしましょう。
※2 デカールスキージーでの圧着作業は二段階に分けます。まずは表面をコロコロして、余分なデカールフィクサーを吸い取ります。その後、お湯(50度くらい)で温めたスポンジをデカールの上から押し付けて曲面にしっかり圧着します。
デカール貼り付け後はクレオスのスーパークリアーⅢで軽くコートし、テールライトにクリアレッドを塗装、あとはキット付属のシールを貼り付けたら完成です。
今回使用したチェッカーデカールはオンライン限定で販売中です。シルバーが人です。
トヨタ86(オレンジメタリック)編
2台目の86は白いキットを純正色のオレンジメタリック風に塗装します。
タミヤラッカー メタリックオレンジをハイキューカラーチップメタリック用に試し吹きしてみました。実車では左側(黒下地)に塗った色に近いのですが、模型だと重苦しいイメージになってしまうかなと思ったので、白下地を採用することにします。
メタリックカラーは下地の色が重要!という例
とてもスポーティな印象になりました。 白下地にして正解だったかな? この型の86が発売された時のイメージカラーがメタリックオレンジだったので、オレンジの86が一番印象に残っています。
オリジナルでデカールを作りました。模様は異なりますがシルバーのチェッカーデカールを貼るとこんな感じのシルバーになりますよという見本を兼ねています。
スキージーで丁寧にコロコロして…
貼り付け完了!
完成!セルフ86ミーティング
スーパークリアーⅢでクリアコートしたら完成です。先に完成していたシルバーと並べてみました。
GT-R( 偏光メタリック仕様)編
ヘックス迷彩工作
トリを飾るのはGT-Rです。販売を予定しているヘックス迷彩マスキングシール(試作品なのでカットが粗いです)を使って、やんちゃなメタリックカラーにしてみます。
カラーチップ(平面)だと偏光具合が伝わりづらいので、黒いスプーンでテストピースを作ってみました。カラーはガイアノーツのメタリックプリズム アレクサンドライトです。
車の曲線美が際立つようなラインを意識してマスキングを進めます。
アレクサンドライトを塗装したらなるべく早くマスキングを剥がします。完全に乾燥してから剥がすと、塗料の際がガビガビになるため、生乾きのうちに剥がすようにしています。
今回もデカールを作成しました。ヘックス迷彩とかけて蜂のイメージです。白と黄緑を作ってみましたが、今回は黄緑の方を採用。
デカールを貼ってスーパークリアーでコートしました。
今回は神ヤス#1000で段差をデカールの中心にクリア層を一磨きします。
最後にShowUpの一液ウレタンクリアを吹いたら完成です。
完成画像
ザ・スナップキット
・スズキ ジムニー
・トヨタ 86
・NISSAN GT-R
キット協力:青島文化教材社