ハイキューパーツの公式ブログ「テクニカルガイド」

面取りビットは穴あけにも使える

面取りだけど

「面取りビット」と謳ってるくらい(もともとは413という工具ですが)なので、「面取りしようぜ!」くらいのノリで扱っているんですが、穴あけにも便利と気が付きまして、サイズを拡充しました。

お買い求めはこちらよりどうぞ。

“ほぼ”彫金工具店と同じ価格です。

 

何かの間違いがあって、将来目の細かいドリルが市販で出るかもしれませんが、高価にはなると思いますので、現状の代替工具としては面取りビットがいいのかなとは思います。

 

先に箱の紹介

これはうちで扱っているものではないんですが、管理に便利だったので紹介します。

プラケースビットスタンド 2.34ミリ/3.0ミリ軸用

両用なのでちょっとスッポ抜けやすいんですが、蓋もあるので持ち運びもしやすいです。

 

昔小売店舗向けに配ってけれどほとんど利用されなかったという古のハイキューシールを貼りました。まだ20枚くらいはストックあるので、「ドラケンE」のランナーを会社まで送ってくれた人には進呈(こちらからの送付はメール便無料)します。無くなったら終わりなので事前問い合わせ推奨。

 

差し込んで使うだけです。以前に剣山タイプも持っていたんですが、うちでは机に常時出しておくスタイルではないのでこちらのボックスの方があっているようでした。剣山のほうは、すぐに使えるというメリットがあります。

 

要るのもいらないのもありますが、たくさん収納できます。

 

大きさ比較

 

大きさ比較(2)

 

本題です!

ドリルで穴を開けるときに割れやすいのが、左の鍵穴っぽいのと、右のスリットの形に穴をあける場合。形状にかかわらず、薄いプラパーツ加工だと割れやすいんですが、その時に面取りビットです。

 

まずは、何もないところに穴をあける場合、面取りビットは要りません。3ミリの穴を開けたい時は1ミリのガイド穴を開けて、

 

ドルドルとやれば、まぁ失敗する人は少ないでしょうけれど。

 

ばっちり。1ミリ以下の場合には、ケガキ針やポンチでガイド穴を開けるとずれにくいです。

 

問題の割れやすいやつは

ドリルの刃のピッチがもっと狭ければいいんですが、この形状から穴を広げる時に、パーツを破壊しやすいです。今はサイドに幅がありますが、幅が狭いパーツとか割ってしまった人も多いかもしれません。

 

5mmの穴を空けたいけど、ドリル刃5.0mmがない場合にもいいかもしれませんね。見ての通り刃のピッチが細かいので余計な引っ掛かりがないです。

 

センターがずれないようにしてゆっくり削っていきます。

 

側面にも刃があるので、断面も綺麗に仕上がります(肉眼ではわからないですが)。

 

キレイにできました。これが5ミリドリル刃だと、バキッとプラ板が剥がれたり、するかもしれなしないかもしれない。

 

次は失敗例を紹介。幅1cmないプラパーツの加工です。サイドの安全域が狭く、スリットも狭い場合。センターに0.1mmの切れ目を入れました。

 

3ミリで穴を開けてみます。うまい具合に失敗しました。ドリル刃に引っ張られて左右のプラ板がねじれて関係ない部分に亀裂が入りました。

 

下側の方は、3mmの面取りビットで穴を開けています。ビビリもなく綺麗に開いていますね。通常薄い金属版などに穴を空ける場合は、上下を挟んで貫通させて穴をあけて、中の板材が仕上がり材になるのですが、めんどくさいので面取りビットを使うのがおすすめです。

 

持ち手はどこのでもいいんですが、ピンバイスがあると回しやすくて便利です。画像のは電動ドリル用のチャックのが余ってたので使っています。

 

現在は3mmから0.5mm刻みに5mmまで販売しています。周囲に安全域がないパーツの穴広げなどにご活用ください。