ハイキューパーツの公式ブログ「テクニカルガイド」

MODボールが出るよ!

MOD=拡張の意味合いで!

※生産が安定するまでオンライン直販のみとなります

MODボール(モッドボール)という新しいディテールアップアイテムのシリーズが始まります。ひとまず試作が上手く行ったので生産が安定するまでは直販のみとなりますが、3月末にでも販売を開始する予定進んでいます。

ほかに用途がないものなのでストックがあるわけでもないようで、供給安定には投資が・・・。

 

MODボールとはなんぞや

1ミリクラスの色分けディテールアップができるアイテムです。一番似ているのはスチールボールですかね。あれはステンレス製なので、いわば「銀」色なわけですが、今度のMODボールは、第一弾「赤」。あとオレンジも現在企画中です。

3DCG画像を紹介した後に、実際の製品を使ってみた画像を紹介します。

模型用薄め液(ガイアノーツ社モデレイトで確認)にも溶解せず、ラッカー系クリアコートも可能です。

1mmのことがわかるまでなんともわからんのですが、現在庫分は50個入735円予定。たぶん正式販売時は少し上がります。

追記:1mmは価格的に無理かもです。1.2mmでひとまず。2-3倍価格が変わるとのこと。

 

青いプラ板だと思ってください。あとで実際の画像も出てきますが、1.2-1.3mmの穴を開けたの図。

 

でました。これですね、この1ミリクラスの赤いディテールアップができるのがこのアイテムです。塗装じゃないので乱暴に扱っても剥げたりしません。

 

一番左はただそのまま穴を開けたのに埋め込んだ例。中はお勧めのツライチ状態。右はちょっと出っ張っている状態。

 

ね。金色にも。想像してください。

 

オレンジもいい色で作ってもらえるといいですね。

 

白に赤の図。

さて、実物を紹介します。

 

使い方は簡単!

小さいでしょう? 上に見える金属の物体はピンセットです。

 

現在あるのは1.2mmのみ。もし上手く製造できるなら1.0mmも出す予定です。精密球と言われてますからさすが精度高いですね。公差±0.1以下だと思います。

 

1.3mmの穴を開けました。塗装しない場合は1.2mmと同じサイズを開けてもいいのですが、塗装するときつくなります。そして、エナメル溶剤などを使ってスミ入れするときに、ほぼ確実に割れます。力がかからないように、0.1mm大きく開けるのがコツです。スチールボールの場合も同じ。割れたら泣く。

 

ドリルの穴を開けたままでは、穴が円柱になっているので、面取りビットや丸ビットを使って、穴の周囲を繰り抜いてやります。これをやるのとやらないので大きく差がでます。

 

これ必需品。他社製品を扱わない方針で行こうぜとエージェントにも言われていますが、これがないとダメなので。

塗装面を侵さず、綺麗に接着できるのがこれ、アクアリンカー。昔はクリアボンドをエナメル溶剤で薄めて使っていましたが、これがいいですよ。糸引きしないし、塗装面はげないし、はみ出してもすぐ拭き取れるし、、ただし金属と塗装面の接着には、あんまり力はないですけどね。

 

使うのはちょびっとだけ。つまようじの先にこれくらいを取り出して、穴の壁面に付けます。

 

黄色と青。これを塗装で塗り分けるのは大変なんだぞ。

 

白でも黒でもお構いなし! 赤に赤は、、、どうかな。塗装の方がいいと思います。

今回は成型色のままですが、塗装前に穴を開けておいて、最後にMODボールを埋め込んで接着します。つや消しにしたい場合は、クリアコートのときに。MODボールだけつやありにしたい場合でキットがつや消しなら、最後の最後ですね。最初にちゃんとボールが入るかどうか、0.1mm大きめに開けておくことがポイントです。

 

つや消しクリア塗装したのが下側、上側は塗装後に埋め込んでいます。あんまり差がないのが悔しいです。

 

どこかでお会いしましたでしょうか。

 

 

ここからは余談

かつてあったというレッドスチールボール

3年も前だったと思いますが、スチールボール(鉄製)の赤というものを販売している時期ありました。ほかに金と、青を持っていたのですが、ネイル用のためか精度が悪く、±0.5くらいの公差(公差と言えないくらいズレてますが)がありまして、そこから1mmだけを抽出して販売していました。
ですが、塗装が剥げてしまうこともあってなかなか安定して販売できない&捨てるゴミの方が多いという状況で打開策をいろいろ考えてきました。

この樹脂球にたどり着くまでに試作をいっぱいしまして、予算もだいぶ使い込みまして、、、。

  1. 最初はアルミ、でもサイズ的にアノダイジングすると溶けてなくなってしまう→ボツ
  2. カーボン球→表面が凸凹
  3. チタン球→メッキで上手く染まらない(紫はできるんですが・・)

書けないこともいろいろ・・・・・。

で、吹っ飛んだ予算の上にこのMODボールがあるわけですね。

模型用のものがあるわけではなく、試作といっても、サンプルが取り寄せられるわけでもなくて、数万個単位で実際に作って見るわけです。一般に代用品がない製品は、試作とは名ばかりの、ただのとりあえず作ってみようかくらいしかできないんですね。

そういう無茶なリスクの結果、いろんな不思議な製品があるわけです。

これはいいものです!