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フレームアームズ「バーゼラルド ブルースプリンター迷彩」その3「マスキング迷彩塗装」

ブルースプリンター迷彩塗装


前回まででバーゼラルドの基本工作、表面処理が終わりました。
今回はこの作例のメイン「スプリンター迷彩塗装」を行います。


こんな感じですすめましょうという青写真。カモフラージュブルー2色は、迷彩塗装をする前提で塗料を調整して作ってもらっていますので、2色の組み合わせはばっちりです。

下地塗装~一色目の塗装

青の発色ができるだけ生きるように、下地にホワイトサフを使用しました。

続けて一色目のライトカモフラージュブルーを塗装。
スプリンター迷彩ほか迷彩塗装で注意する点は、明るいほうの色を先に塗装することです。(暗いほうの色を先に塗装すると、後に塗る色の発色が悪くなってします。)薄い色を先に塗装できる場合、塗膜が薄くできる利点もあります。

ここまでは普段通りの塗装となにも変わりません。

マスキング~二色目の塗装

一色目を塗ってからが本番です。
用意するのはスプリンター迷彩用マスキングシール(9月中旬に発売開始予定)
※リンク先でスプリンター迷彩用マスキングシールの詳しい
(貼り方のコツなど) 説明をしています。

一色目を塗ったパーツにこれを貼りこんでいきます。

高さを揃えずジグザグに、面を跨ぐように貼ることを意識して貼りました。

細かな凹凸を横断する場合などは爪楊枝の先端などでしっかり押し付けて貼り付けます。曲面などに貼る際は、あらかじめマスキングシールにナイフで切り込みを入れたりして、シワができないように貼るのが大切です。

マスキングシールを貼り終えたらなるべく早く二色目を吹きます。

複雑な凹凸を跨いだりして貼ったマスキングシールは時間を置くと浮きやすくなり、その隙間に塗料が流れ込んだりして失敗の原因に繋がります。

その日のうちに塗れる分だけマスキングをして二色目を塗装する。残りはまた翌日に。という風に塗装したほうが塗り分けも綺麗に仕上がります。

マスキングを剥がしたら完成です!
塗料の吹き込みのないシャープな塗り分けができました。

全体をブルースプリッターで仕上げるとちょっとくどくなるかもしれない…という不安から、今回は左半分を(袈裟掛けに)ブルースプリッターで塗装しました。

画像の様に一部のパーツは、


装甲のホワイトを塗装

パーツ半分を覆うようにマスキングしてライトカモフラージュブルーを塗装

さらにマスキング後、ダークライトカモフラージュブルーを塗装


というように三工程で塗装しているパーツもあります。

貼り方より色選びのほうが大事

最初はマスキング作業の順番を考えるのに頭が混乱したりしますが、もともとルールがある塗装模様ではないので、なんとかなります。面をまたぐように貼る、パーツのセンターに整列させないを守っていればOKです。貼り方より問題になるのは色のセレクトです。色については商品ページにも塗料瓶の色から調整無しで使える組み合わせを紹介しています。事前に塗装テストをした方が良いです。

迷彩塗装後には細部塗装やデカールの貼り付けを行うのですが、その作業の工程の紹介は一旦飛ばして、仮組みしたときの画像を紹介します。

左から。ほぼ青
右から。

見る方向によってブルーの配分が変わるので、立体として面白い仕上がりになりそうです。


次回はその他の塗装やデカール貼りの工程を紹介します。


ところで

スプリンター迷彩? スプリッター迷彩? どっちが正解?

結論から言うと、正解はわかりませんでした。「スプリンター迷彩用マスキングシール」の名前の通り、弊社製品名での呼称は「スプリンター迷彩」です。スプリッターではなく、スプリンターの名称採用に至った経緯を書いておきます。弊社は、製品を輸出することが多く、英語表記も合わせて書く必要があり、意味を誤解させることがないようにする必要があります。

原点は何?

この「迷彩」模様が生まれたのは、1920年頃のドイツと言われています(諸説あり)。ドイツ語が「Splittertarn Muster」。「Splittertarn」は破片、「Muster」は模様の意味です。破片や多角形模様からなる迷彩塗装を指す言葉で、英語読みすると「スプリッター(分割)」ですが(ドイツ語発音でも「スプリッター」です)、元々の意味を考えると「スプリンター(破片)」のほうが適切です。
「SPLITTER」=分割 「SPLINTER」=破片

元は破片だったのでは

英語圏でも同様の模様がスプリッター(分割)迷彩と使われることもありますし、一方のスプリンター(破片)の方も使われています。模様だけ見ると、どちらでも当てはまるように思えます。

ちなみに、商品タグにドイツ語カタカナ読みで「スプリッター」と書いた場合、英語表記では「スプリッター」と書くのか、「スプリンター」と書くのかで各国で受け取る模様が違ってしまい、混乱させるため気を使います。全部漢字で書く日本語で「破片模様迷彩塗装」。英語で「SPLINTER CAMOUFLAGE」。ドイツ語で「Splittertarn Muster」。

結局

同種の模様の多岐にわたり、「破片」と「分割」の2種類あるのではという考え方もできるのですが、そもそも弊社の迷彩模様で再現したいのは、「破片」の方です。また、たどれる原点があり、現在の日英独語翻訳で支障がないことを重視して、「スプリンター迷彩」の表記を採用しました。「破片迷彩」用のカット済マスキングシールです。(※タック加工済マスキングシートをくり抜いてできたのがシール。ややこしいです)

使用キット

フレームアームズ
YSX-24 バーゼラルド:RE
エクステンドアームズ01〈RF-9 レヴァナントアイ拡張パーツセット〉:RE
エクステンドアームズ07〈誘導弾 改良ホーク〉

M.S.G モデリングサポートグッズ
ウェポンユニット01 バーストレールガン
メカサプライ06 ジョイントセットB
メカサプライ13 ラジエートフィンA
プレイングベースA


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