ハイキューパーツの公式ブログ「テクニカルガイド」

DPボトル改60ml発売間近

9月中旬発売予定

以前販売していた「DPボトル」の第二弾です。

「改」が出ることになった経緯を少しだけ紹介します。
もともとはDPボトルは30ml、60ml、120mlが販売されていました。好評な売れ行きではあったのですが、輸送費が嵩み、さらに燃料高騰の煽りで再生産するのに赤字になりそう(確実ではないのですが流通によっては)だったので、どうしようか悩んでいたのですが、大阪の町工場でボトルを生産できることがわかり、今回の改良を経て「改」が販売になったわけです。
単価は安いけれども、体積で輸送量が決まるので、ボトルセットと輸送費のコストがほぼ変わらない状況にもなったり、後々わかったことですが、ボトルは国産が得ということです。

今回せっかく金型から作るので、形状をおにぎり型に変更して、机の上で転けないように改良。それと、希釈するときに便利なように目盛りも入れました。そのせいで2回目生産時まではまた赤字になるかもという危ない橋なんですが、売れ線商品なので大丈夫と思います。3回目生産からはちゃんと通常通りの利幅が取れます。

現場の技術者さんによると、おにぎり型は成形が難しいそうで、当たり前のように見える部分に技術が詰まっているんですねー。
お陰様で、塗料を入れた状態では、ほぼ転けない。入っていない状態では軽いのでコケやすいけれども、コケコケではないです。
いずれは先端部も国産でと考えていますが、採算ラインに乗る見込みなし。

型番 JANコード 製品名 税込希望小売価格
ADP60KAI 4582370703690 エアブラシ用DPボトル改 60ml(4個入) ¥756

使い方を紹介

特に説明なく使えるような製品ですが、綺麗に使うにはいくつか注意点がありますので順を追って説明致します。模型用塗料を実際に希釈して入れてみます。「模型用の塗料」でも入れると変形してしまうものがあります。これは説明書にちらっと書いていますが、強力なプライマー(ミッチャクロン系)は変質してしまいます。原因不明。あとは現在では不適なものはないです。接着剤は無理でしょうけれど。シンナーはOKでした。

畳色です。マホガニーの上に塗装するといい具合のキャラクター系ミリタリーグリーンになるのです! GSIクレオスのMr.カラーは10mlです。今回は全部希釈してボトルに入れることにしました。
DPボトルの黒い部分から開けて、塗料を注ぎます。こぼしてしまいそうな方は紙コップに一旦入れるといいかもです。
3倍希釈したいので、シンナーを塗料瓶の方に同じラインまで入れます(10ml)。
こびりついたのがもったいないので、筆でガシガシ混ぜます。
だばぁ
2回繰り返しまして、30mlの希釈済み塗料ができました。
黒い部分の蓋をよく閉めます。
整理好きの方には、ラベラーがオススメ。ブラザーのピータッチ190は安くて、ハンディーサイズで便利なんです。ラミネートタイプのテープを買っておけば、シンナーがかかってしまっても、印字が消えない! いい!
タタミ、と入れて印刷。
できた。予想していたことではなかったんですが、おにぎり型の斜面にラベルを貼ったことで、引き出しとかにいれたボトルの内容物も見やすいです。

ハンドピースに入れてみましょう!

撹拌球入りなので、シャカシャカ混ざります。キャップを閉めていれば漏れることはまずないですが、念のため先端に指を当てて混ぜると安全です。
よく、ふる
塗料を取り出すには、この半透明キャップを緩めます。これで、先端部に隙間ができて、そこから塗料が出るのです。
手の大きさにもよりますが、慣れれば片手だけでキャップオープン、抽出ができます。ボトルの腹を押して塗料を出します。ボトル業者さんによると、スクイズというらしいですよ。
先端が細いので、塗料瓶などに比べて汚れる部分は狭いですが、先端部をこまめに拭いておくと、綺麗に保てます。
プシャー
あまった塗料を戻したい時は、黒い部分から蓋を開けます。
こぼしそうな時は、一旦紙コップへ。改になってから口が広くなっているので以前よりは戻しやすいです。
ケースはボトルを整理するのにも使えます。ぜひピータッチ190も一緒に購入して整理整頓して快適な作業場を作って欲しいです!