スジボリ用のガイドテープの紹介です。今回は3mmだけを使用して開閉パネルっぽいものを掘って、基本的な使い方を紹介します。
素材がないぞ
本来ならキットを使って紹介したいところですが、プラ板を切り出したので、肩のカバー部品だとても想像してください。この辺はお察し下さい。
さて、プラ板を切り出すのですが、定規で線を引いて作った人も多いと思いますが、結構な割合でずれます。
そこで使うのが、マスメツールです。
マスメツールは四角目タイプが6枚。三角模様が2枚入っているのですが、いわゆるマス目の方は、1mm刻み。5mmごとに赤いラインが入っています。
穴あけのガイドとして定番ツールになっていますが、ガイド穴(印)をつけることで、精度の高いプラ板工作ができます。
1.5cm角のパーツを切り出したいので、針やケガキ針などで赤い線の交差点を4つガイド穴をあけます。で、マスメツールは剥がしてしまって、複数作る場合はまた同じ所に穴をあけておきます。
さぁ切るぞと思ったんですが挫折して
まずはデザインナイフと定規などを使って、開けたガイド穴をつなげて、切るときのガイドを作ります。その後チョッパーなどを使って(Pカッターでやってたのですが、大変になってきたので)、切断します。チョッパーは便利ですよ。ケガをしやすいので注意が必要です。
で、切り出したのがこれです。
本来ならシャーペンと定規を使って目標となるラインをまずは書いてみて、変でなければ本番を彫るわけですが、スジボリ用ガイドテープ3mmを使えば、わりかし簡単に精度の高い、不自然じゃないラインが引けます。
3mmは伊達じゃない!
↑がスジボリ用ガイドテープ3mmです。
ただ製造構造上一番細いから3mmにしたわけじゃないんですよ。粘着力を稼ぐなら本来なら4mmがベスト。
そして新たに発売したワイドの6mmもワケがあってのことです。このガイドテープなら、端から3mmの所に等間隔でラインが引けるんですね。
実際にやってみましょう
スジボリ用の工具はいろいろなメーカーから出ていますので手の大きさと、予算にあったものがいいと思います。デザインナイフの逆刃でもできないこともないけど、またそれは紹介します。ちょっとタガネ系とはやり方が違います。あと、0.1mmについての注意もあるので後日。
まずは下辺に平行になるようにガイドテープをあてます。赤いラインが今から彫ろうとしているところですね。
で、反対側も同じように下辺に平行になるように貼って掘ります。
次に、線をまたぐようにラインを入れます。赤いラインのところですね。ラインをオーバーしないように慎重な作業が必要です。
ここだけ0.6mmの溝にしますよ。ここからこの四角いハッチがパカっと開く感じですね。
ココ大切
画像に写っているのは定期的に配布しているマルチソフトですが、工業用スチールウールでもいいので、小さなバリを取ってやります。
完成
時間がないのでネオピコ3でスミ入れしましたが、タミヤのエナメル塗料などもっと隠蔽力が高いもののほうが、例の0.6mmのところを面で塗れたりできるのでいいとおもいます。
マスメツールで点打ちをして、3mm幅と6mm幅を組み合わせれば直線系のパネル類はほとんど網羅できますので、工夫していろいろ試してください。
先述の0.1mmの溝の話ですが、斜面をつけてあげないと抑揚にかけるというかなんというか、また解説します。
次回は単発ですが、このヘンテコパーツにデカールを貼ります。