ベルクフリンカーとは
フレームアームズ(以下FA)のレイダオの派生機「ベルクフリンカー」。レイダオ、ジィダオのミリタリー系カラーから一変して、ほぼ全体が赤の配色でヒロイッシュでかっこいい。肩の大型ブースター+翼も、異形なシルエットを際立たせています。キットは複数の成型色で作られているので、塗装せずに組み上げても遊びがいがありそうです。(個人的には前頭部を覆う黒いパーツと、耳っぽいパーツがかっこいいなと思っています)
今回は色をあまり変えず、2022年11月中旬に発売予定の「カモフラージュカラーズ」のレッドセット(※宮沢模型流通限定商品)をスプリンター迷彩で塗装して仕上げます。工作も簡単にして、塗装を楽にする加工を中心に施しました。
下記の「レッド&レッド」のほかカラーセットのほか「ブルー&ブルー」もあります。
腰のパーツが新しく改良されていました
右がベルクフリンカーに付属する腰のジョイント。腰の動きを制限して、上半身が反って後ろに倒れないようにする新規部品が追加されていました。重量級のときによく倒れていたのでありがたい改良です。ベルクフリンカーは2021年2月発売。
塗り分けのシャープさは下準備から
上側の平坦部分を黒く塗りたいのですが、無加工のままだと色の境目をきれいに塗り分けるのが難しいです。溝が合ったほうがマスキングしやすく、塗り分けが簡単なので彫り込んでおきました。溝にはあとでスミ入れ塗装をしますので、少々のはみ出しは目立たなくなります。ラインスクライバー0.08mmを使っています。
後ハメ加工① 肩の翼
接合部を半円にカットしてあとで接着する定番の工作方法です。接着には模型用ラッカー塗料を侵さないハイグレード模型用接着剤を使用します。
後ハメ加工② 太ももの装甲
パーツの継ぎ目を消したいのと、丸い形をきれいにヤスリがけしにくいので、一旦丸い形を削り落として、FLリベット2.0mmに置き換えました。丸を別の色に塗り分けたいときにも便利な工作です。
後ハメ加工③ つま先
こちらもあとで接着します。
スミ入れをしゃっきりするために
もともと入っている溝を、ラインスクライバーで彫りなおしました。スミ入れするときれいに塗料が流れるようになるので、効果が高い工作です。未塗装状態でスミ入れ塗料を流し込んでみました。画像左は無加工、右が彫り込み後で、塗料がなめらかに流れているのがわかります。
塗り分けのために、角もしゃっきりさせます。めくれが出た場合は、軽く紙やすりをかけて整えておきます。画像はサーフェイサーまで塗装した状態。
腕のケーブルっぽいディテールを塗り分けたい&別パーツ感を出したいのでラインスクライバー0.08mmで彫り込みました。
彫り込んだ溝があると、マスキングするときにも抑え込めるので楽ちんです。
半円部のマスキングには円形マスキングシールSの2.6mmを使用しています。
白とグレーの境目は濃い色のスミ入れ塗料で際がきれいに見えるようにごまかせます。
次回は塗装編です。
使用キット
フレームアームズ
・ベルクフリンカー
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