ハイキューパーツの公式ブログ「テクニカルガイド」

3Q MODEL Ma.K. 1/20 メルジーネ その1

今回は電飾とイカリング迷彩

リング迷彩用マスキングシートの作例にと作り始めたのですが、ワンタッチLEDシリーズの販売タイミングが良かったのでまとめて紹介します。LEDの仕込みは他のメカモデルにも応用が聞きますので参考にしていただければ幸いです。

3Q MODELのキット自体はニットー時代のキットに追加パーツが付いているものです。初めて作るという方にはWAVEのSAFSやラプターの方がおすすめです。いわゆる「旧キット」に当たるものなので、合わせ目を消したりシーリングをパテで作ったりと、工作が多いです。形状はいいと思っています。

ひとつだけ気になったところがあったので修正しました。

背面の排気部のところですね。ここに金網を挟んでカバーをするんですが、金網のせいで上手くカバーがしまりません。なので、画像はすでに削ってありますが、四角いところを金網分削ります。

隙間が狭くなりました。もうちょっと調整が必要そうですね。

挿すだけで発光するよ

「ハンダ付けしたこと無いし、そもそも家にないよ」という方向けのシリーズが、ワンタッチLEDシリーズです。家のコンセントタップと同じ容量で機能を追加したり、点灯する数を増やしたり、ウインカー点滅もできますので、今まで何がわからないのか説明できないくらいわからなかった人にも一回は使ってみてもらえればと思います。簡単です。

使ったアイテムは、

「高え!」という人は、使った材料の値段を知って、普段からチップをハンダ付けしている熟練者だと思いますので、電材店でチップと電線とケースを購入して自作してもらえればと思います。自分で作れるならもっと安価にできますしね。ただし、経験を積まないとショートなどが多くなったりポロっと取れたり、信頼性は低くなりますけども。ワンタッチLEDシリーズはあくまでワンタッチに使うことができるビギナー向けのシリーズです。安定・信頼性(国内加工品)と、簡単さが売りですね。なかなか1608チップを安々とハンダ付けできる人は希少だと思いますし、たぶんそれ仕事にできると思います。

メルジーネの工作についてはすっ飛ばします。

LEDランプは好きな色で良いと思います。超小型LEDランプ高輝度レッドを今回は使いました。初めからコネクターが接続されているので順序を間違えると、狭いところに設置できません。裏側から這わすようにして前頭のところに発光部が来るように設置しました。

この穴からコネクターを出します。配線の太さは0.5mmくらいなので、このくらいの穴(約1mm)があれば楽々通ります。

発光部はこの長方形の穴から引っ張り出します。で、この鉄板みたいなのにLEDランプを貼り付けるわけです。

メルジーネの顔に当たる部分です。印象をシャキっとさせたいので、メタルパーツ(金属挽き物)を使います。左はLEDを埋め込むために2mmの穴を明けました。

左がメタルリング2.0mm用。右がSPプレート1.5mm用です。LEDを仕込むのは左の穴の方です。

出っ張り具合はこんな感じです。メタルリングはレンズパーツのマウントにも使えますので、あまり飛び出す余裕がないほど狭い場所などに使う場合に便利です。

仕組みを紹介

3つ全部をつないだ状態です。挿すだけなのでいつでもバラしたり組み直したりできます。頭パーツから伸びてきている上の線からLEDランプ、ウインカー用点滅ユニットスイッチ付き超小型電池ケースの順番でつながっています。スイッチも初めから付いているので使いやすいです。

点滅していると写真に取れないのでウインカー用点滅ユニットを外しました。常時点灯にしたい場合はユニット不要です。

ウインカー点滅にしたのは、チャフみたいな電子妨害を撒かれたときに光通信でもするかなぁと思ってつけたのと、あとは光漏れが分かりにくいという工作を簡単にしたいという意味合いもあります。

円形マスキングシートでLED発光部を保護しておきます。2.5mmの内径なので2.5mmの丸を入れました。右のほうはあとでレンズパーツを入れるので問題なしです。塗装するときはこの部位だけマルチプライマーを少し吹いておくと、あとで金属パーツの色剥がれなどが少なくなります。

今回はハッチは閉めてしまいますが、ハッチオープンの場合でも取り付けられます。写真のヒンジのところに這わせれば目立ちません。

ハッチ側は電線もまとめて接着してしまいます。ハッチオープンの場合は少したわませておくと扱いやすいと思います。

スイッチもスマートに埋め込み

装置はすべてボディー内に入れました。あとで写真が出てきますが、設置が終わったら熱収縮チューブでまとめておくとカタカタ言わなくて良いです。

スイッチは写真のパーツに接着します。向かってボディーの右上にあるパーツですね。

4ミリの穴を開けました。4ミリのドリルがないという方は、3ミリから広げていってください。あとで塞がれる見えなくなる部分なので汚くてもOKです。

スイッチが動く穴が開いたら、写真のように接着します。接着には高粘土の瞬間接着剤または瞬間クリアパテを使ってください。低粘土だと機械のなかまで流れて動かなくなります。

外側にスイッチが飛び出すようになります。メルジーネだと問題ないですが、このスイッチ棒がはみ出しすぎる場合はカットしてもOKです。

スイッチの飛び出した部分と、その上に被せるカバーを合体させます。2.5mmの穴を開けました。

白いネトネトは、瞬間クリアパテとベビーパウダー(タルク)の混合物です(詳しくは以前のエントリーを参照してください)。瞬着をそのまま削るより切削性が良く、同等品に比べて盛りつけ時間が長く取れます。サンディングスティックの320番→400番で削りました。

スイッチのオンオフの位置は好みで変えてもいいと思うんですが、点灯して飾ることは少ないと思うのでオフの時にフタが閉まるように接着しています。

これがオンの状態ですね。

中がごちゃごちゃしないように熱収縮チューブでパッキングしました。やらなくてもいいですが。電池ケースもガチャガチャするのでネオジム磁石の4-4-1を使って天井に貼り付けています。

完成ですよ

シーリングをエポキシパテで付けるわけですが、これが苦手でしてね。戦いが始まります。

点灯動画はこちらから