今回は基本ディテールアップ
既存モールドの置換えをメインにディテールアップパーツを紹介します。特にかかとパーツはあつらえたかのようにぴったりな上に、整形も楽になるのでおすすめです。ディテールアップは絶対やらなくてはいけない!という意味での紹介ではないので、これいいな!と思ったところや、作業効率を上げたい、精密感が出したい、と思った所だけやればいいと思います。
ディテールアップの前にちょっと大変ですが丁寧に合わせ目を埋めていきます。
瞬間クリアパテとベビーパウダーの組み合わせて時間短縮を図りますが詳しくは以前のエントリーを参照してください。
ほぼ1:1で混ぜますが、粉は少なめの方が混ぜやすいようです(今回発見)。私は調色スティックで混ぜて、固まる前にティッシュなどで拭きとって、塗りつけるときは爪楊枝を使っています。
瞬間クリアパテの性質で、固まるまでの時間が超遅いので、瞬着効果スプレー(アクセラレーター)が必須です。WAVE製が販売終了しましたので、アルテコ製のものに変えました。ちょっと噴射量が多いですが、ちゃんと硬化します。
まずは、かかとから
あとでHDリベットのホール2.0mmを埋めこむので、一旦モールドを切り落として、段差を埋めて整形します。
クリアパテで整形したところはサンディングスティック320番で成形するのがスピーディーです。400番でも削れないことはないですが、時間がかかります。盛り過ぎたところはナイフで削った後に320番。傷が気になるところは400番でヤスリがけすれば終わりです。
元の突起があった場所を参考にして、針(写真はディバイダー。左右パーツを同じ間隔で穴をあけるために使いました)で、ガイド穴を開けます。
HDリベットのホール2.0mmの足径が1.0mmなので、1mmのドリルで穴をあけ、瞬着を少しつけて部品を取り付けました。今回はここはボディー同色にするため、予め埋め込みます。
これで完成。塗装ハゲしやすいのであとで部分的にガイアノーツのマルチプライマーを吹きます。
次は特徴的なひざ追加装甲
後述しますが、あたかもボルトで締めるような作業になったので、これもオススメです。
もともと六角ボルトっぽいモールドがあるのですが、ここにパーティングラインが入っているため整形しにくいのと、インジェクション成型なのであまりシャープではありません。ニッパーで削り落とします。ヤスリで削ると元あった場所がわからなくなるため、ニッパーが適切です。
HDリベット ヘックス1.0mmを埋め込むために、0.7mmで穴をあけます。
ボルトパーツの足が装甲の厚さより長かったため、取り付けるパーツ側にも穴を空ける必要がありました。この写真では追加装甲パーツをはめ込んでから同じところに穴をあけています。
パーツはコレです。いろいろなディテールアップパーツがありますが、切削加工で作っているので、型に流しこんで作る鋳造ネジよりシャープな形状になっています。頭の幅が1mm。足が0.7mmのパーツです。無くさないように・・。
これ快感。リベットパーツの足に瞬着を少し塗って抑えつけるわけですが、組み立てているみたいな感覚があって楽しいです。
胸のパーツ
SAFSシリーズに共通する箇所です。
このぽっちです。
ちなみに(埃だらけですまない)、1/6のSAFSではここは中に球が埋まっているようになっていて、赤く光ります。この組み合わせを再現したい。
使うのはスチールボール1.0mm。ステンレス球です。なので、1mmのドリルで穴をあけます。このまま埋め込んでも良いんですが、面取りビット(コーンビットという名前が正式名称かも)で穴を面取りします。
接着にはアクアリンカーを使いました。穴そのままで埋め込むより、自然に埋め込めます。
エクサイマーレーザーガン!
googleによると「エクシマーレーザーガンでは?」と聞かれますが。Excimer Laserが元ですかね。
ここの丸いところですが、内側の合わせ目を消すのが大変なので蓋をしてしまいます。使うのは先ほどかかとに使ったHDリベット ホール2.0mmです。
これも1mmの穴をあけて瞬着をちょっとつけて埋め込むだけ。
センサー!
ニョキニョキのびるところなのでセンサーみたいなものだと思いますが、1/6を見るとレンズっぽいパーツが付いていたのでこれも再現します。
これですね。パーツを接着する前にしっかり整形しておかないとあとで大変なので細かに頑張ります。さきっちょに取り付けるので600番程度で平面になるように整形します。
写真の影のせいではみ出ているように見えますが、ぴったりサイズです。1.5mmのレンズパーツを入れたかったので、SPプレート1.5mm用を接着しました。
あと、忘れないうちにおでこのセンサーをマスキングしておきます。はみ出したのはカッターではげばいいさ。
ひとまず完成
タミヤの情景シートに乗せてみました。
ほとんど足回りの改造でしたね。
次回は、やってもやらなくてもいい鋳造痕をつけたり、装甲を薄くしたりパイプパーツを切り出したりします。
ピンバイスのドリルの刃を持ってないという人はうちでも販売しています。一部のみHSS鋼のいいやつです。