FA2体をミックスしてオリジナルの機体を建造!
デカールの試験やパーツ取りの役目を終えて、持て余していたフレームアームズ(以下FA)2体をミキシングビルドして、新たなFAとして再生しようという企画です。
「白虎」と「玄武」は、どちらも新川洋司氏デザインで一部のフレームが共通化されています。大規模な改造をせずに、手軽にミキシングできる良い組み合わせです。
KOTOBUKIYA公式サイトに、上半身が「冥武(玄武)」、下半身が「景虎(白虎)」の組み換え例が掲載されていました。これを参考に上下を逆にして上を「白虎」、下を「玄武」にして、組み替えてみたのが以下の写真。
かなり猫背なFAができました。頭部は白虎だと寸詰まりだったため、カスタマイズヘッドに交換しました。
当初「ネコーゼアームズ(仮称)」と呼ばれたこのFAは、新型コロナウイルス蔓延の影響もあり、疫病対策祈願として「鐘馗(ショウキ)」と名付けられました。鍾馗についての説明は割愛。
後ハメ加工&合わせ目消し
上半身(白虎)編
上半身(白虎)の後ハメ加工をして、合わせ目を処理していきます。白虎は以前に作ったことがありますので、過去のブログ記事を参考にしてください。
下半身(玄武)編
下半身(玄武)も同様です。
腹部の構造は白虎・玄武と共通なので、いずれ発売される「青龍」や「朱雀」でも流用が効く工作かもしれません。
各部ディテールアップ工作
ただの穴からひと工夫「面取りビットWC」でアップグレード
白虎の胸装甲にある丸ディテールは、ドリルで穴を開けて面取りビットWCで面取りします。加工はすぐ終わる簡単なものですが、これだけで立派なディテールになります。今回は穴を開けたままですが、開けた穴にスチールボールを埋めて、沈頭リベットにするのも良いでしょう。
VCドーム3を埋め込んでディテールアップ
玄武のスネアーマーの側面にある丸ディテールは、金型の抜き方向の都合ですこし歪んだ形になっています。修正も兼ねてこの部分をディテールアップします。
1.0mmのドリルから穴を開け初めて、徐々に大きな刃のドリルを使って穴を大きくしていき、4.5mmの穴を開けます。最初から4.5mmの穴を開けようとすると高確率で割れます。その後、面取りビットWCを使って、フチを面取り加工します。
パーツ表面が曲面形状なので、面取り幅が少し大小にぶれてしまいました。実寸で見ると微細なぶれなので今回はこれでOKとします。 画像は実寸の約3倍の大きさです。
装甲に開けた穴に、SPプレート2 3.5mmをはめ込み、さらにVCドーム3(の試作品)をはめ込んでみました。
装甲とSPプレートを別の色で塗装する場合は、塗膜の厚みを考慮して+0.1~0.2mmくらい大きめの穴を開けておくと良いでしょう。組み立て時に塗膜がバリっと剥がれて大ショック!という事態を予防することができます。
腰のサイドアーマーのハードポイント部分にも、SPプレート2 5.0mm&VCドーム3の組み合わせを埋め込んでみました(特に加工はなしでポン付け可)
ラインスクライバーでスジ彫りの彫り込み
ラインスクライバーCSの0.08mmを使って各部のスジ彫りを彫りこんでいきます。地味な作業ですが、スミ入れ時に絶大な効果を発揮します。(この効果は塗装編で明らかになる予定)
目についたところはカリカリと彫りなおしていきます。下の画像は腰のフロントアーマーです。 試しにスミ入れ塗料を流してみるとその差は一目瞭然 。
ヘックス迷彩デカール2試作
鍾馗には「ヘックス迷彩用デカール2」を貼る予定ですが、鍾馗はミキシングビルドで汎用性に欠けるためテスト機としては不適合です。なので、キットのまま組み立ててあったFAカトラスを使って試し貼り。製品版では下の画像の状態からかなり変わっていますが、多彩なキットに使えるように汎用性を確保する方向でデザインを改良しています。「ヘックス迷彩用デカール2」は2020年6-7月に発売予定です。
基本工作編はここまでです。次回はガレージキット編です。
使用キット
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