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警視庁07式-III型特殊車両 パトなっちん 完成編

お題は、警視庁07式-III型特殊車両 パトなっちんです。

このキットは、陸上自衛隊07式-III型戦車 なっちんの「警察」仕様で、赤色灯や専用パーツ(お腹の菊紋入りパーツ、シールドなど)が付属します。ちなみに、コトブキヤの1/35なっちんシリーズの紹介はこれで4体目で、

陸上自衛隊07式-Ⅲ型戦車 なっちん(1/35 コトブキヤ版)

陸上自衛隊07式-III型戦車 プロトタイプなっちん(1/35 コトブキヤ版)完成編

陸上自衛隊07式-III型戦車 レスキューカラーなっちん(1/35 コトブキヤ版)完成編

を作っています。

せっかくの警察仕様ですが、今回は警察の設定はなかったことにして、赤色灯をブレードアンテナ風に塗装して、同色デカールの貼り付け試験体として、紫揃えで作りました。私企業的な警備ロボのイメージ。今回の工作・塗装ポイントは、目のカスタムと、紫色の墨入れです。

目のカスタムするよ

キットには、印刷済みの目のパーツが付いてきます。が、ほかの4体と違う表情に変更したかったので、目のパーツを印刷して黄色い顔を作りました。

フィッティングが一筋縄ではいかず、目をはめ込むと少し奥まってしまうので、目の台座を3Dプリンターで作っています。簡単に済ませようと思っていたら余計に手間がかかることになってしまいましたが、少し前にせり出す形になり、今までのなっちんとの差別化できました。文九郎やディグダグの膨らまされる方の目を意識しています。

黄色に決めた後に、表情を微調整しました
右がキットのパーツ。左は3Dプリンターで出力したもの。少し前に目のパーツが飛び出します。
目に黄色を選んだのは、紫のトライアド(色相環で正三角形の位置関係にある色)がレモンイエローだったからで、色の収まりが良いからです。手も黄色に塗装しました。※紫の補色は黄緑です。

紫のデカールに紫塗装+紫スミ入れで紫揃え

パステルヴァイオレットカラーのRB03コーションデカール1/144(試作品)を使った貼り付け例です。※2024年発売予定。RB01-02、アクセントデカールでは同色は発売済みですが、RB03は現時点では未発売です(2023年11月)。

塗装は白と、ガイアカラーのパープルヴァイオレット、ラベンダーを使っています。

スミ入れ色も、グレーやオレンジでは汚く見えてしまったので、同色のパープルでスミ入れしました。墨入れ色は濃い茶色や濃いグレーが定番ですが、デカール色や塗装色に合わせて選ぶと、色数が減ってスッキリした印象になります。

後ハメ加工

肩パーツの後ハメ加工をしました。画像で黄色の部分を切り取ると、組み立てた後に取り付けることができます。合わせ目が出る部分なので、接着してから塗装しました。

細かくマスキングして塗装

ランプ類は細かくマスキングをしながら説明書通りの色に塗装しました。

MDFで台座を作るときは、砥の粉でひと工夫

台座はMDFブロックを小型CNCフライス(Roland DG MDX-40A)で削って台座を作りました。MDF自体の構造なので当たり前のことなのですが、化粧部以上に削ると、密度が低い部分が表面に出るために見栄えがよくありません。

左が砥の粉を塗ってないもの。右が砥の粉を塗ったもの。未加工だと塗料を吸い込むので見た目にも良くないです。
砥の粉1:水1で溶いたものを塗ります。
砥の粉液を必要な部分にのみ塗りつけて乾燥させます。400番の紙やすりで表面を慣らしてから塗装すれば、塗料の染み込みを抑えら、見た目も良くなります。
アクリル板業者にカットしてもらった乳白アクリル板。
UVインクジェットプリンターで名前を印刷して、ゴムハンマーで同じ形のポケット穴に打ち込みました。

完成写真

コーションマーク以外はキット付属のデカールを使用しています。

使用キット

警視庁07式-III型特殊車両 パトなっちん


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