深海探査船のイメージで!
まずは説明書に従って仮組しました。
今回のキットはFA:ガールシリーズの中でもメカ部分の比重が大きく、重機感が表にかなり出ているキット。作例でもそれを生かして、制作を進めます。
武装はライドアーマーに組み替えることができるのですが、今回はその組み換え要素はオミット。代わりに、深海探査船をイメージさせる改造をして仕上げます。
背面のフグ(ヘキサギア ブースターパック002)は本機のサブユニットイメージで組んでいました。が、のちのちヘキサギア「ウッドペッカー」とミキシングされる素材として登場します。
下地処理
深い部分のパーティングラインを細切り紙やすりでならす
袖口のパーツの中央の溝にあるパーディングラインを処理します。深いところにあるので通常の方法では紙やすりが届きません。このような場合は(下に続く)
マイクロゲージを使い、まずは溝の幅を測ります。「だいたい0.9mmくらいだな。よし!」と、溝の幅を測ったら、その幅のサイズで紙やすりを切り出します。
キュービトロンの400番を切り出して、二つ折りにして使います。DCロックピンセットを使用すると、力をこめなくても紙やすりをしっかり保持してくれます。
紙やすりのコシがなくなってきたら折る場所を変えたり新しいものに交換しながらやすり掛けを続けます。
やすり掛けが終わりました。目立たない部分です。撮影の時にはパーティングラインが映らない角度に袖を回転させてしまえばいいのですが、一例としてきれいに処理しました。
消えかけのモールドを再生
前腕のディテールは彫刻がすこし薄いので、けがき針などで彫りなおします。円形マスキングシールSからサイズの合うものを選択し、二枚重ね貼りしてガイドとして使います。
二枚重ねて貼ったといっても、紙製なのであまり強い負荷には耐えられません、ケガキ針を使いあまり力を込めずに彫りなおしました。
すこし歪みましたが深く彫りなおすことができました。
合わせ目の段落ち加工
メカ部分の合わせ目が目立ってしまう箇所を処理します。
グライフェンの折りたたみ式サブアームのクローの合わせ目は金型の都合で少し特徴的です。途中まではエッジが立っていないのですが、根元の部分はエッジが立っています。
さほど目立つ部分ではないので、手間のかかる合わせ目消しは行わずに、紙やすりでエッジを丸めて、スジボリ風に統一しました。
サブアームの外装は、関節を挟み込み構造です。ここは塗装の都合もあるので合わせ目は、BMCダンモの0.5mmを使って段落ち加工で処理しました。
塗膜の剥がれ防止加工
外装に挟み込む関節パーツは、塗膜の剥がれ防止に左右で0.1mmずつ削ります。挟み込むパーツはこの加工を全体で行いました。
下地処理編は以上です。次回はディテールアップ編です。
使用キット
フレームアームズ・ガール
・グライフェン
© KOTOBUKIYA