筆塗り!
筆塗りが苦手だ!という人はエアブラシのような仕上がりを目指して失敗するんだと勝手に予想するわけですが、物体に触れないエアブラシと、物体を直接塗る筆塗りとでは、物理的にも仕上がりが変わりますよね。
均一な塗装面にするには、あとで1500番くらいのヤスリをかけたり方法がないわけではないですが、どちらかというと均一な仕上がりが欲しいならスプレー塗装を極めたほうがいいかと思います。
逆に筆塗りのような仕上がりをエアブラシで塗装するのは大変なので、一長一短かと。熟練モデラーの方でも筆→エアブラシ→筆と、筆塗りの楽しさに目覚めた人も多いと聞いています。
筆塗りのポイントは
- 塗料の濃度
- 適切な筆選び
- 根気
の3つだと思います。筆はまた春前にはいい筆をご案内できそうです。現在試験中。
塗料の濃度は、1:0.5くらいですかねー。どんどん乾いていくのでなんとも言えないですが、以前発売されていたガイアノーツのMa.K.カラーは筆塗りように予め希釈されていたのでアレがまだ手に入れられる人は参考になると思います。カルピスより少し薄いくらいか。
筆で塗ってみて少し筆あとが残るくらい。そして引っかからないくらい。
薄めすぎた!ってときは一日置いておけば乾いてまた薄められます。
参考にならないと思いますが、このくらいの濃度で塗っています。それと塗るときは陶器皿をパレットにすると便利です。保存性もいいし、洗う時もマジックリンでペリっと塗膜も剥げるので掃除も簡単です。
今回メインに使った筆はタミヤの2種です。PROの方はちょっと高価ですが、細部の塗り分けがしやすいです。適度なコシと塗料の筆含みがちょうどいいのと、グリップが太いのが好きです。
根気と書いたのは、一回塗った場所は乾くまで上塗りをしないことです。エアブラシのように乾燥が早くて一気に色が塗れるわけではないので、地道に根気よく、乾かしながら塗り重ねが大切。
かかる時間は 筆はエアブラシの5倍くらいですかね。
調色
説明書に色指定見本があったのにまったく見てなかったので自分の割合で作りました。
これはポリキャップ関節に塗ろうとしている色。薄いグレーに緑の純色、それにつや消し添加剤です。イラストなどでは割とグレーっぽい色なんですが、ここは好みで好きな色に。1/6のSAFSは黒いスポンジみたいなゴムでした。
ボディーの迷彩の薄いほう。ブラウン(ナチュラルブラウンでも可能)をちょっと入れると味が出るような気がしています。
ナチュラルグレーIVに純色緑。ブラウン多め。全部同じ塗料じゃないかと自分でも思いますが、茶色に近いグリーン。オリーブドラブみたいな色を作りました。
装甲裏や脇の下は、下地のこげ茶を透かしながらグレーを塗りました。
根気も技術のうち
冬場でなかなか乾かないのを我慢しながらぺとぺと塗っていきます。迷彩の下書きをしてそれを塗りつぶすように塗っていきます。
こげ茶の上なので1〜2回じゃ発色しません。グレーをベース色に使ったのは隠蔽力が高いからですが、それでも全然。いろいろつまみ食いをしながら塗っていきます。
初めはこんなに汚いのでええのかなぁと思うと思いますが、塗り重ねればまとまってきます。
筆を途中で洗って2色を切り替えながら塗り進めます。溝のこげ茶は残しておくと陰影がでます。
だいぶ埋まってきました
続き
えーっと・・・・・・いきなりグリーンになってますが、迷走した結果はもう少し淡いグリーンになりました。
第一塗装完了
根気で塗り続けておそらく5時間くらいです。やっとこさ完成形が見えてきました。
手はジャーマングレーにしました。両手の先のグリーンは、ガイアのストーングリーンにニュートラルグレーIIを混ぜてちょっとブラウンを足して塗りました。
最近発見したんですが、横山先生の迷彩はギザギザ処理がされている! なので塗料を少なめに筆につけてジャギーっぽくした(つもりです)。
左後のパイプは、ブラウンを塗っています。マシーネンの赤はブラウンを塗ればぴったり来ますね。
中身の塗り分け途中です。革。革だと思うんですが、ガイアの髪の毛セットの栗色にニュートラルグレーIIとブラウンを少し、つや消し添加剤を入れて作りました。革色が売ってればいいのにね。
調色に便利なのは、ガイアノーツのナチュラルグレーシリーズと純色。あとブラウンですかね。ガイアのナチュラルブラウンはブラウン以外の顔料が一切入っていないいわゆる「純色」の類なのでほかの色を邪魔せず混ぜれます。グリーンに混ぜてちょっとしたグレーっぽくしたり、落ち着かせるのに使ったり、ブラウンいい。
仕上げをマットでいくか半ツヤでいくかまだ悩んでいます。先に細部をすすめる。