カラーリングの検討
前回、工作を加えたグライフェンを塗装します。
ガール本体は、セーラー服の元になった水兵服をイメージしたデザインなので、モチーフを連想させるカラーで塗装します。
襟や袖のブルーをどんな色にするか、ハイキューカラーチップ ソリッドカラー用に塗装したブルー系の色を何枚か並べて、どの色で塗装するか検討します。
アーマー部分は、オリジナルのグリーンから、より深海探査をイメージできるようなカラーリングを検討。実在する潜水艇を模してイエローの基本色に、ブラックのラインをアクセントに入れたカラーでまとめようと思います。
塗装を進めます
下地のホワイトを吹き、細切りしたマスキングテープでライン部分をマスキングします。
マスキングテープの細切りにマイクロゲージを活用
マスキングテープを正確に細切りするのに、マイクロゲージが役立ちます。
マスキングテープとマイクロゲージの上に定規を置き、目的のカット幅をマイクロゲージで測ったら、定規を押さえて静かにマイクロゲージを引き抜きます。
あとはナイフでマスキングテープをカットするだけです。
ブルーを吹きつけ後、マスキングテープを剥がした画像。綺麗に塗り分けできました。
マイクロゲージと円形マスキングシールを使った曲面のマスキングの方法
グライフェンの太もものパーツにあるディテールは曲面を含んだ形状をしています。この部分を塗り分けたいのでまずは、マスキングしたい箇所をマイクロゲージで測ります。
測ったところだいたい1.4mmぐらいとわかりました。(続きます)
サイズを測ったらあとは適切なサイズの円形マスキングシールを貼るだけです。
円形マスキングシールSの1.4mmの外枠部分を、ディテールに合わせて半分にカットして貼り付けます。周囲を細切りマスキングテープで覆い、残りの部分はカットしたマスキングテープで覆います。
他にも、グライフェンの胴体など、丸ディテール塗り分けには円形マスキングシール貼るだけです。
塗り分けし、仮組みすると下記のような状態になります。実寸の5倍近いサイズの画像なので少し粗が見えますが、この後にリタッチとスミ入れを施すため、気にならなくなります。
円形マスキングシールの活用
C字カットマスキング
円形マスキングシールは色々な使い方ができますが、中でも便利な使い方を紹介します。
下に挙げたパーツのような「シリンダー部分」を綺麗に塗り分けたい。そんな場面に出会った経験はないでしょうか。
シリンダー部分をカッターノコを使って分割し、塗り分ける方法もありますが分割作業や組み立て後の強度のことを考えたりと、手間がかかります。
上記のような場面で役に立つのが、C字に切れ込みを入れた円形マスキングシールです。
マスキングシールにナイフで一箇所切り込みをいれたら…(続きます)
シリンダーの根元を覆うように貼るだけ!
シリンダーを分割する手間が省けて、かなりの時短効果があります。
この後、シリンダー以外をマスキングし、シルバーを塗装、さらにマスキングしてゴールドを塗装します。
円形マスキングシールを活用すると、ストレスの種だったシリンダーの塗り分けが簡単に済むようになります。
円形マスキングシールを使ったマスキング色々
グライフェンでは円形マスキングシールを多用したので、その画像を下に上げます。
腰のタンク表面にあるパイプ状のディテールには半分にカットした円形マスキングシールを使用しました。
塗装して、マスキングを剥がしたところ。しっかりと塗り分けできました。
スクリューの中心のコーン部分の塗り分けに使用。
貼り付け後はスクリューの凸凹に合うように爪楊枝でしっかり押し付けます。コーンの大きさよりも少し大きめ(+0.2mm)のサイズを選んで貼るのがポイントです。
その他、様々な箇所で活用しました。
番外 7.6mmより大きな円のマスキング方法
弊社の円形マスキングシールでは、0.2mm刻みで、1.0~7.6mmまでの円形をカバーしていますが、それより大きな円形は、サークルカッターを使って切り出すのが良いでしょう。
画像は、脚部装甲の円形部分をサークルカッターで切り出してマスキングしたところ。最初の4回は失敗(練習)ですが、5回目で希望のサイズを切り出せました。
下の画像は、大きな円をサークルカッター、小さな円を円形マスキングシールで塗り分けたパーツです。
基本塗装編は以上です。次回は細部塗装編です。
使用キット
フレームアームズ・ガール
・グライフェン
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